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猫の祖先「リビアヤマネコ」とは?特徴やどのような歴史でイエネコになったのか解説


「リビアヤマネコ」の特徴

リビアヤマネコ

「リビアヤマネコ(学名Felis lybica、英名African Wild Cat)」は、現在でも北アフリカや中東の一部に生息しているネコ科の動物です。

体長は約50〜70cmですが、一般的な猫の体長が約30cmなので、イエネコより一回りほど大きめです。被毛は短く、柄はキジトラなので、「大型なキジトラ猫」という印象を感じられる方も多いでしょう。

このリビアヤマネコは、朝と夕方、そして夜に活動する薄明薄暮性の動物です。昼間は岩陰や茂みの中で休み、薄暗い時間帯になったら小型哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫などを捕食します。

ちなみに、リビアヤマネコは現在人間と一緒に暮らしているイエネコたちの祖先であることが、遺伝子分析の研究にて示唆されています。

「リビアヤマネコ」と人類の歴史

リビアヤマネコ

リビアヤマネコは、およそ9500年前から人類と共存していたと考えられています。

地中海のキプロス島にある、約9500年前のものと思われる遺跡の中から、人間の骨だけでなく、リビアヤマネコのものと思わしき動物の骨が出土されたのが根拠とされています。

太古の大昔から、人間と猫は生活を共にしていた可能性が高いと考えられます。

ちなみに日本の場合、猫と一緒に暮らし始めたのは弥生時代からの可能性があるとのこと。少なくとも平安時代になると、猫と暮らしていた記録があるそうです。

「リビアヤマネコ」が人と共生することにした理由

キジトラ猫

諸説ありますが、リビアヤマネコと人類が共に暮らすようになったのは、穀物を食い荒らすネズミ対策のためだったという説が有力とされています。

リビアヤマネコが生息していた中東近辺は、農業が盛んで穀物の栽培も行われていました。その一方で、穀物を狙うネズミ対策が必須だったのです。ネズミ対策の一環としてリビアヤマネコを用いていたのではないかといわれています。

リビアヤマネコとしても、ネズミを捕食できるという理由で人間の生息域に足を運んでいたのでしょう。

まとめ

リビアヤマネコ

「リビアヤマネコ」は、現代のイエネコの祖先だと言われており、外見など多くの特徴を引き継いでいます。

ただし、まったく同じかというとそういうわけでもなく、時代とともに少しずつ変化を重ねて、現在のイエネコへと変わっていったそうです。人間と共に暮らすために、より適した生態へと適応していったのでしょう。

今回の記事を参考に、リビアヤマネコと愛猫のとの共通点や異なる点を探してみてはいかがでしょうか。


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