猫が寝ながら口を動かす理由4つ
1.夢を見ている
猫が寝ている最中に口を動かすのは、「夢を見ているから」とも考えられています。
実際猫が夢を見ているかどうかは猫本人にしか知りえませんが、猫の睡眠時間のうちほとんどが「レム睡眠」。レム睡眠時には脳波が覚醒時に近い状態になっているので、夢を見るそうです。そのため「猫も夢を見ている」と推測されます。
夢の内容は猫によりけりでしょうが、たとえば食べることが大好きな猫は、夢の世界でも好きな食べ物を食べたりしているかもしれませんね。
2.ヒゲが刺激があった
猫が寝ている間に口を動かす理由の一つとして、「ヒゲがなにかに触れて刺激を受ける」ことがあげられます。
猫のヒゲは非常に敏感でわずかな「触れ」でも、刺激を感じ取ります。たとえば寝ている間に毛布がヒゲに触れたり、近くに虫が来たりした場合、ヒゲを通じてその刺激が伝わります。
すると猫は反射的に口を動かしヒゲを避けると同時に、周囲の環境を把握しようとしているのです。
3.口のなかに病気がある
猫が寝ながら口を動かす理由として、口の中にある病気や不快な感覚が影響している可能性が考えられます。
たとえば、歯周病・口内炎・口腔内腫瘍などが挙げられます。これらの病気が原因で、寝ている最中に口を動かし、不快感を和らげようとしているかもしれません。
口内に異変が生じている場合は、他にも口臭がきつい・よだれが多い・食欲不振・口腔内出血といった症状が見られるケースが多いです。
そのためもしこれらのサインが見られたら、早めに獣医師の診察を受け口内の健康状態を確認することが必要です。
とくに老齢猫では歯の喪失や歯肉の退縮も進み、それに伴う痛みで口を動かすケースも多いので要注意です。
4.とくに意味もなく動かしている
猫が寝ている間に口を動かすのは、時には目的意識もなく無意識的に行うこともあるようです。
人間でも寝ている時に無意識に歯ぎしりしたり、口を開けたり閉じたりすることがあります。猫でも同様に、寝ている最中に思いもよらず口が動くことがあるのです。
ストレスなどの要因もなく痛みや違和感を感じているわけでもないのに、寝息を立てながら口を動かす様子は、無意識のうちの筋肉の反射にすぎないのかもしれません。
このような口の動きは猫自身にも何の意味もなく、単なる寝相の一つだと考えられます。
【おまけ】猫も寝てるとき「いびき」をかく?
猫も人間と同じく寝ている間にいびきをかくことがあります。いびきをかく原因としては、鼻腔がゆるくなって空気の通り道が狭くなることが主な理由です。
また扁桃炎や上気道感染症にかかっているときは、いびきが大きくなる傾向があります。ほかにも大きないびきは、呼吸器系の疾患や肥満の症状であることがあるので、異常な呼吸音が続く場合は獣医師に相談しましょう。
通常猫のいびきは、猫の近くにいると聞こえてくるほどの音量です。いびきの音も小さく、それ以外に目立った所見がないのであれば、猫なりの「かわいらしい寝息の一つ」とおもってください。
まとめ
猫が寝ているときに口を動かすのは、夢であったりヒゲに刺激があったり、あるいは何も意味もなく動かしていたり…。
なぜ動かしているのかは猫にしかわからないことですが、おおよそのその時々の猫の状況や気持ちがうかがえます。
ただし口のなかに異変が生じている可能性もあるので、普段の様子と違う動きが続く場合は早めに獣医師に相談しましょう。
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