ワゴン車に乗り、長距離の旅へ
英国に住むシャム猫のJasmine(8歳)は、2024年1月9日に行方不明になってしまいました。実はこのとき、イングランド南西部全域を巡ったあと、ウェールズ地方にたどり着くまでの合計約1300キロの旅をしていたのです。
1月11日になって、ワゴン車のドライバーがフロントガラスのワイパー液を補充しようと停車したとき、バッテリーの横で丸くなってこちらを見つめている猫を発見しました。
JasmineはすぐにDevonにある動物病院へ運ばれました。そこでマイクロチップから飼い主のLaura Tealeさんを突き止め、連絡してくれたのです。
「猫に再会したときは、思わず涙が出ました」と彼女はいいます。
心配した飼い主も、ひと安心
ワゴン車のドライバーJeff Boorerさんは「信じられない」と驚いています。あちこちに荷物の配達を続けていた3日間、ずっと猫がエンジンルームに潜んでいたのです。
「美しい猫ですね。怖がっているようすでもなく、落ち着いていましたよ」とJeffさん。
「とにかく無事でほっとしました。夜になっても餌を食べに戻らないので、心配し始めていたのです。臆病な猫なので、普段はあまり遠くに行かないのですが」というLauraさんです。
彼女は近所にJasmineのポスターやチラシを掲示して探し回りました。獣医から連絡が来るまで、不安でたまらなかったといいます。
「子猫のときから飼っている大事な家族なのです。結婚前から、子供のようにかわいがってきました」
元気に昼寝を楽しむ日々
今回の冒険で、Jasmineは多くの町を訪問しました。はるかウェールズとの境を越えてLlanelliを通過したあと、最終的にDevonへとたどり着いたのです。ドライバーのJeffさんがボンネットを開けてくれたのは、本当にラッキーでした。
「猫には9つの命があるといわれますが、Jasmineの場合はもう使い果たしてしまったのではないかしら?」というLauraさんです。
幸いなことに、飲まず食わずの旅だったにもかかわらず、Jasmineには脱水症状が見られるだけで、おおむね元気だということです。
自宅に戻ったJasmineは、普段どおり温室で昼寝を楽しむ毎日です。Lauraさんの3歳の息子さんも、愛猫が無事に戻ってうれしそうですよ。
出典:Cat takes 800-mile road trip across South West in engine of van
■関連記事
・猫が飼い主を舐めてくる時の理由とその気持ち
・猫が一緒に寝てくれない6つの理由と一緒に寝る方法
・猫が見つめる理由とは?飼い主をじっと見る9つの心理
・保護子猫をお世話する先住犬猫にほっこり…面倒見の良すぎる光景に「人間も学ぶべきことがある」「最高に癒やされた」の声
・猫が寂しかった時にする5つのサイン