1.フード
人間と同じで、災害に備えるためには食料の準備も欠かせません。
猫のフードは最低でも3日分必要ですが、現実的に1週間分は準備しておくのがベストです。フードの種類は、愛猫が普段食べ慣れているものを用意しましょう。
災害時はフードを保管する環境も未知となります。袋の中でさらに小分けに包装されているタイプだと湿気や酸化を予防できるでしょう。念のためにジッパー付きの保存袋も付けておくと、開封後に役立ちますよ。
またフードはドライフードだけではくウェットタイプのおやつの準備もおすすめします。災害時は猫もストレスをためやすく、逃げて隠れてしまうこともよくある話。好物のおやつがあれば、愛猫を呼ぶときに便利です。なお療法食や薬が必要な場合は、それもお忘れなく。
2.飲み水と給水器
猫は水道水を飲むことができますが、災害時は水不足が懸念されます。そのため、猫の非常用の水として、ペットボトルの水を購入しておきましょう。
ただし、ペットボトルの水は軟水です。硬水だと猫の体質に合わず尿結石を起こしやすいため、人間用のミネラルウォーターを飲ませるのは心配です。ペット用の水(ペットボトル)が市販されているので、それを備蓄しておくと安心でしょう。
猫の1日の水分摂取量は、体重5kgの猫で約275mlが必要とされているため、ペットボトルだと最低3本~5本必要です。
また、猫を避難所に同伴できないケースもあるため、自宅に残すことを想定して「ペットボトルタイプの自動給水器」を用意しておきましょう。
3.トイレ
猫のトイレは持ち運ぶことが難しいため、災害時にもし猫を外に連れていくとしたら、猫砂を代用できるものを用意します。ペットシーツやビニール袋、新聞紙、折りたたんだ紙の小箱があれば、猫のトイレを作ることができます。
ただし普段使用している猫砂と違って、何度も使えるわけではありません。そのため、新聞紙やビニール袋は多めに必要です。それを考えたら、折り畳み式の猫トイレと紙製や木製などの軽い猫砂をセットで準備しておく方が賢明かもしれません。
なお、猫砂とトイレ容器がセットになった使い捨てのトイレも便利なので、選択肢に入れてみましょう。
4.キャリーバッグ・リード・首輪など
猫はパニックを起こしやすい動物なので、災害時に脱走したり逃げ回ったりする懸念があります。外出にも慣れていないので、首輪やリードは必須です。念のために、洗濯ネットも入れておくと便利です。
いずれも飼い主さんの情報がわかるようにしておくと、災害時に見失ってしまったときに再開できる確率があがります。
なお避難所によっては、ペット帯同可能な場所とペット禁止のところがあります。避難所に一緒に連れて行くにしても自宅でペットを世話するにしても、キャリーバッグやケージは必要です。そのため、できることなら両方のパターンに対応できるように用意しておくのが安心です。
たとえば、大きなケージの中に備蓄用のフードや水、猫砂、トイレなどを保管しておけば、愛猫が自宅で待機できる環境をつくることができます。そこに、ペット用の非常用袋も入れておきましょう。
まとめ
今回は、猫のための「非常持ち出し袋」に必要なものについて解説しました。
なお、緊急時に持ち運べる荷物には限りがあります。1つの袋に最低限のものを詰め、その他は、後の帰宅時にわかりやすいようにまとめておくことも念頭に準備しておきましょう。
もしある程度の置き場所が確保できるなら、必要なペット用品をキャリーカートに整理しておくのもおすすめです。ある程度重さのあるものも、キャリーカートなら引いて移動させることができますからね。
災害時には何が起こるか分からないので、人間は自分のことだけで一杯一杯になりがちです。その可能性を念頭に、大事な愛猫に関するものは、事前の入念な準備が必要です。
いつ災害が起きても大丈夫なように、猫のための「非常持ち出し袋」に必要なものを備えて用意しておきましょう。
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