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愛猫に『水』に慣れてもらう5つの方法 そもそも猫はなぜそんなに水を嫌うの?


猫に「水」に慣れてもらう方法

水に浮くおもちゃを触ろうとする猫

「猫は水は苦手」という印象があるかと思いますが、治療など場合によっては「水」に慣れておく必要がある場合も。

そこで今回は、猫に「水」に慣れてもらう方法について解説します。あまり今まで水に慣れさせていない場合は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.おもちゃで慣れさせる

洗面器などに35℃くらいのお湯を入れて、猫が遊びそうなおもちゃを浮かべます。

おもちゃに興味を持って水に近づいたり、おもちゃを触ろうとしたりすることで、水が怖くないと思わせる方法です。

猫のシャンプーをするのがお風呂なら、おもちゃでお風呂に誘導してお風呂に良いイメージをもたせることもできるでしょう。

2.ホットタオルで体を拭く

いきなり体を濡らすよりも、温かい濡れタオルで猫の体の表面を拭いてみることから始めてみましょう。

体の表面が少し湿る体験をして水に慣らします。ホットタオルは猫が火傷しないように温度を確認したものを使ってください。

3.少しずつお湯をかけていく

足の先を濡らしたら、次の日は前足全体を濡らしてみるなど、時間をかけて濡らしていく範囲を広げて水に慣らします。

シャワーの音に驚いたり怖がる猫もいるので、シャワーヘッドにタオルを巻いたり、猫の体に当てたりすると、音を小さくすることができます。

それでもシャワーが怖い猫には、タライなどにお湯をためて、かけ湯をして濡らしてあげましょう。

なお、濡らした場所はしっかりタオルドライをして、ドライヤーで乾かしてあげましょう。ドライヤーが苦手な猫もいるので、水に慣れさせるのと同時にドライヤーにも少しずつ慣れさせるとシャンプーがしやすくなります。

4.ごほうびを用意しておく

水に慣れさせる方法を試しただけでは「嫌なことがあった」という記憶のままの猫もいます。

終わったらおやつなどごほうびを与えて「水に触れるといいことがある」と猫に覚えてもらいましょう。

5.子猫のときから水に触れさせておく

成猫よりも警戒心がないので、水やお湯で遊ぶ子猫もいます。抵抗がないうちにシャンプーを経験させておくと、その後のシャンプーも楽になります。

猫はなぜ「水」を嫌うのか

体を濡らされる黒猫

では、猫はなぜ「水」を嫌ってしまうのかご存じでしょうか。

もし猫が水を嫌う理由を理解できれば、逆に水に慣れさせるための解決方法が分かるかもしれません。

猫の祖先が砂漠に住んでいたから

猫の祖先が住んでいた砂漠では、当然雨が降ることがほとんどありません。そのため、猫の被毛は、雨などで濡れることに対応しきれません。

猫は犬と比べて皮脂が少ないので、猫の被毛は水をはじきにくいのです。また、毛が細いうえに水を含みやすいため、濡れると乾くのに時間がかかり、猫の体温を奪ってしまいます。

さらに、砂漠は昼間は暑く、夜は寒いため、猫の体が濡れたまま夜になってしまうと命の危険があるのです。

このように、猫の体には砂漠に住んでいたときの名残があるため、現代でも猫は本能的に濡れないように水を嫌っているのです。

自分のにおいが流れ落ちてしまうから

猫は縄張りを持つ生き物です。体から出るにおいをあちこちにつけて自分の縄張りを主張しています。

体が濡れてしまうとにおいが流れ落ちてしまい、不安になると言われています。

まとめ

体濡れて怒った顔の猫

今回は、愛猫に「水」に慣れてもらう方法について解説いたしました。

いざというときのために、猫に「水」に慣れてもらうことは大切です。時間をかけて、猫に少しずつ水に慣れてもらうようにしましょう。

それでも、どうしても水に慣れない猫もいます。

もし愛猫がどうしても水に慣れなかったとしても、くれぐれも無理はしないようにしましょう。


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