クルーズ船に密航「猫」
もしかしたら、この猫は「バカンス」に出かけたかったのかも…。
というのも、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が運航するクルーズ船「オベーション・オブ・ザ・シーズ」に、オヴィという名の猫が密航していることが発覚したのです。
寄港地のニュージーランドでは猫の上陸を認められなかったため、そのままでは安楽死処分される運命でしたが、スタッフの努力のおかげで、猫は無事に米国に戻ることができました。
同社マイケル・ベイリー代表は、2023年12月22日にFacebook上で次のようなコメントを出しています。
「この猫は、乗客によって持ち込まれたものと推測されます。鎮痛剤を打たれて人間のトレーナーか何かの下に隠され、乗船したのでしょう。猫は金属製ではないので、金属探知機が鳴らなかったのも不思議はありません」
安楽死処分の運命?
「ハワイからシドニーまでの3週間のクルーズ旅の途中で発見されたこの猫は、当局から下船が許可されないため、そのままでは安楽死処分される運命でした」とベイリー代表。
クルーズ船には、植物や果物、動物、危険物などの密輸品が持ち込まれないかを確認するため、検査が義務づけられています。検疫当局は猫が乗船した経緯や病気を持ち込んでいないことを確認する必要があるため、下船を認めませんでした。
同社のクルーズでは、精神的支援や介助を行う特別な訓練動物でない限り、ペットの乗船は許可していません。一方で寄港地ニュージーランドやオーストラリアに上陸もできない猫は、このままでは安楽死処分されかねない状態でした。
スタッフの家族になってマイアミへ
それでも、同社の顧客担当スタッフたちは、地元当局と協力しながら知恵を絞りました。
「地元の検疫手順に従って隔離したあと、猫を米国に飛行機で輸送し、そこで終の棲家を見つけることにしたのです」とベイリー代表は説明しています。
オヴィは数週間検疫のため隔離されたあと、安全に米国へと戻り、そのままスタッフの家族になりました。
なお、同社は猫が乗船した経緯については「まだ確認できていない」としています。
それにしても、無責任に猫をクルーズ船に連れ込んで、その命を危険にさらした元の飼い主には、猛省を促したいものですね。
出典:
・Pet cat smuggled aboard Royal Caribbean cruise ship was going to be euthanized but crew spent weeks trying to save it
・Cat Smuggled onto Royal Caribbean Cruise Finds Forever Home After Facing Euthanasia
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