猫は意外とご恩を忘れない
「犬は3日飼えば3年恩を忘れぬ」ということわざが犬の忠実さを表しているのに対し、「猫は3年の恩を3日で忘れる」ということわざは猫の気まぐれでやや薄情とも言える性格を表しています。
確かに猫は犬のように飼い主さんに従順な動物ではありませんが、実は意外とご恩を忘れない義理堅い一面があるそうです。
そもそも猫が犬ほど飼い主さんに忠実でないのは、犬が群れで生活するのに対して猫は単独行動をする動物だからです。習性や性格の違いが態度に出ているだけで、猫も飼い主さんがお世話をしてくれることや可愛がってくれることには感謝しています。
そして猫は記憶力も優れているので、しばらく飼い主さんと会えない日が続いたとしても、飼い主さんへのご恩を忘れてしまったりはしません。
どれほど愛猫にそっけない態度をとられても「大切にしているのに恩知らずだな…」などと思わずに、精一杯の愛情を注いであげてくださいね。
愛猫が飼い主さんに感じているご恩
1. 毎日お世話をしてくれること
飼い主さんが毎日の食事の用意やトイレ掃除、ブラッシングなどのお手入れといったお世話をしてくれることに対して、猫はご恩を感じていることでしょう。飼い主さんというお世話をしてくれる存在がいなければ、猫は自力で食べるものを確保して生活しなくてはなりません。
食糧の心配をせずに、のんびりお昼寝をしたり自由に遊んだりしながら、安心かつ快適な暮らしができているのは飼い主さんのおかげ。そのこと愛猫もしっかり理解しているはずですよ。
2.そばにいて可愛がってくれること
単独行動を好み自由気ままに生きている猫にも、「愛されたい」「甘えたい」という気持ちはあります。飼い主さんがそばにいて可愛がってくれることを嬉しく思い、ご恩を感じていることでしょう。
特に甘えん坊な猫や寂しがり屋の猫は、飼い主さんに可愛がってもらえることに喜びを感じているはずです。毎日スキンシップをとったり一緒に遊んだりする時間を設けて、愛猫を満足させてあげたいですね。
3.お家に迎えてくれたこと
愛猫は飼い主さんが自分をお家に迎えて、居場所を与えてくれたことに対して恩を感じていることでしょう。安心して暮らせるお家があることは、猫にとって何よりありがたいことなのです。
特に野良猫として過酷な暮らしをしていたところを保護された猫や、保健所に収容されていて飼い主さんと出会わなければ殺処分されていた可能性がある猫にとって、飼い主さんは命の恩人です。
ひとつの命を預かるのは責任が重く勇気がいることですが、愛猫が元気で幸せに過ごしている姿を見ると、飼い主さんも「この子を迎える決意をしてよかった」と思いますよね。
それと同時に「出会ってくれてありがとう」と、愛猫に感謝したくなるのではないでしょうか。
まとめ
今日のねこちゃんより:ラブ♂ / 12歳 / 雑種(ミックス) / 5.4kg
飼い主さんが愛情をもって接していれば、猫はご恩を感じるものです。もちろん「あの時お世話になったのでお礼をします!」と猫が恩返しをしてくれるわけではありませんが、愛猫が幸せそうにしている姿を見られるだけで、飼い主さんは恩返しをしてもらったようなものですよね。
愛猫に嬉しかったことや楽しかったことの記憶がたくさん残るように、飼い主さんは毎日たっぷり愛情を注いであげてくださいね!
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