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猫と赤ちゃんが安全に同居するための注意点3つ 一緒にいることのメリットもある!


1.室内や物の衛生面に注意

猫と掃除機

猫と赤ちゃんがいっしょに暮らすためには、まずしっかりとした衛生管理が必要です。猫は大切な家族ですが、人間とは違う動物であることを忘れてはいけません。

舞い散った猫の抜け毛が赤ちゃんの口に入ってしまわないよう掃除を徹底しましょう。

また赤ちゃんは口にしても良いものと悪いものの区別がつきません。手に触れたものを口に入れてしまいます。

誤って猫の唾液がついたおもちゃ、猫砂や排泄物、食べ残しなどを口にしてしまう危険性もあります。おもちゃは遊ぶときだけ出す、排泄物はすぐに片付ける、置き餌はしないなどを徹底しましょう。

猫が赤ちゃんの布団に入り込んでしまう場合は、蚊帳を利用するなどの対策をすると安心です。

2.猫アレルギーに注意

猫アレルギーの少年と猫

猫アレルギーは決して珍しい病気ではありません。10人に1人が発症すると言われており、赤ちゃんも例外ではありません。生後すぐの頃から猫と暮らしていると猫アレルギーのリスクを減らせるという説もありますが、明確な根拠はないようです。

猫アレルギーのおもな症状は、目の充血、くしゃみ、鼻水、皮膚のかゆみで、重度の場合は喘息などの症状が表れます。

猫アレルギーの原因物質は「Fel d1(フェルディーワン)」という物質で、おもに唾液中に生成されると言われています。毛づくろいをすることで被毛やフケに付着して舞い散ることが一般的です。室内の掃除を徹底し、猫との接触は最低限に留めておくのが良いでしょう。

3.猫由来の感染症に注意

猫とマスク

猫と暮らしていると切っても切り離せないのが感染症のリスクです。

猫の口腔内には高確率で細菌がいると言われています。口腔内や爪に存在するパスツレラ菌が原因となるパスツレラ症は人間が感染してもほとんどは無症状か、症状が表れても軽い呼吸器症状ですみます。しかし抵抗力の弱い赤ちゃんが感染すると重症化する場合があるため油断できません。

また猫ではトキソプラズマ感染症にも注意が必要です。生肉を摂食したりすることで起こるトキソプラズマは猫のうんちが感染源になる場合もあると言われています。赤ちゃんが猫のうんちを握っていた、口に入れようとしているのを見つけたという話もあります。乳幼児がトキソプラズマに感染すると重症化するおそれがあります。

ほかにも猫に噛まれたり、引っ掻かれたりすることで感染する病気もあります。こまめに猫の爪切りをする、見ていられないときは猫をケージに入れる、赤ちゃんに蚊帳を使うなどの対策をしましょう。

猫と赤ちゃんが安全に暮らすための対策

猫とうつぶせの赤ちゃん

猫と赤ちゃんが安全に暮らすためには、しっかりとした対策をおこなう必要があります。

  • 対面させる前に赤ちゃんの匂いに慣らす
  • 赤ちゃんと対面させるのは大人といっしょのときだけ
  • 抜け毛対策を徹底する
  • 猫用品は常に片付けておく
  • 猫のトイレに赤ちゃんを近づけない
  • 猫が安心できる居場所を確保する
  • 猫の心のケアを優先する

猫は縄張り意識の強い動物です。そんな猫にとって新入りの赤ちゃんは縄張りへの侵入者です。実際に猫と対面させる前に、赤ちゃんの匂いがついた服やガーゼ、ミルクの匂いをかがせて慣らしておくと警戒心やストレスを軽減できると言われています。

また猫は変化が苦手な動物です。赤ちゃんがきただけでもストレスを感じている可能性があります。なるべく猫を優先し、これまでと変わらないように接することを心がけましょう。

猫と赤ちゃんが同居するメリット

猫を撫でる赤ちゃん

猫と赤ちゃんが同居することでいくつかのメリットがあります。

赤ちゃんのうちからペットと触れ合っている家庭の子どもは風邪をひきにくい傾向があると言われています。なぜなのかなどは解明されていない部分も多いですが、日常的にペットと触れ合うことで、病原性の低い細菌に触れる機会が増え、免疫力が高まっているのではないかと考えられています。

またペットと暮らしている子どもは、情緒が安定する、感受性が豊かになるなど感情の面でもメリットがあるという説があります。ペットと暮らすことで、他者を思いやる気持ち、命の尊さも学べます。

まとめ

床に座る赤ちゃんとスフィンクス

猫のいるご家庭に赤ちゃんがやってくる。そんな状況になれば不安を感じる人も多いと思います。ですが不安のほとんどは、少しの注意と心がけで回避できるでしょう。

猫と赤ちゃんのいる暮らしにはたくさんのメリットもありますし、猫がいるからこその思い出もたくさんできます。決して悪いことばかりではありません。

デメリットがある場合はその対策も考えて、現実的に実現が可能かどうか判断することは大切です。迎えたものの、やはり難しくなり譲渡や里親を探すという結末になってしまっては良くありません。

猫との暮らしに不安がある場合は、事前に医師や獣医師に相談し、少しでも減らしておきましょう。


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