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シニア猫のよいところ4選 年を取ることは悪いことばかりじゃない!


年を取るのは素敵なことです

老婆と老猫

以前流行った歌に『としをとるのはステキなことです そうじゃないですか』という歌詞がありました。「年を取って忘れっぽくなるのは悪いことではない。悲しい記憶の数ばかりが増えてしまったなら、忘れるより他ないのだから。」という内容の歌でした。

実際に自分も年を取り、だんだんと体の自由が利かなくなってくると、「やっぱり年を取るのはあまり嬉しいことではないな」と思う反面、年を取ったからこそうまく適応できるようになった、年を取るのも悪くないと思える部分もあることを実感しています。

猫もシニアになると、筋肉のしなやかさや瞬発力、俊敏さなどが影を潜め、猫らしさがあまり見られなくなってきます。

だからといって、猫としての魅力が半減するというわけではなく、シニア猫ならではの良さも出てきます。

年をとるということは、本人にとってつらい面が多いかもしれませんが、第三者から見るとそう悪いことばかりではなく、年を取ったなりの魅力というものが出てくるように思います。

シニア猫のよいところ

ベッドで休んでいる老猫

今回は、そんなシニア猫のよいところや、シニア猫とともに快適に暮らしていくためのポイントをご紹介したいと思います。

ゆったりとした動き

猫の特徴の一つに「俊敏さ」がありますが、年を取ることで筋力が低下したり関節に負荷がかかったりして、シニア猫の動きは総じて緩慢になっていきます。歩く、食べるなど、何をするにもゆったりとした動き方をするため、はつらつとした猫らしさは感じられなくなります。

しかし飼い主としては、そんな愛猫を捕まえられずにヤキモキしたり、少し開いた玄関から逃げ出されてしまう、という心配はなくります。

また、ゆったりとした動きのシニア猫と一緒に過ごすことで、飼い主さん自身の時間もゆったりとしたものになり、落ち着いた気分で過ごせるようになることでしょう。

2.温和な性格

若い頃は臆病だったり気性が激しかったりと極端な性格だった猫も、年を取ることで徐々に温和な性格に変わっていくことが多いです。

ちょっとしたことに驚いたり、シャーッと威嚇するようなことも減り、愛猫と穏やかな毎日を過ごすことができることでしょう。

3.達観したような表情

毛艶が悪くなったり被毛が割れたようになることで、愛猫の年齢を感じることが多くなるかもしれません。それでも、猫には被毛があるために「シワが増えた」「皮膚がたるんでいる」といった外見から老いを感じることは少ないでしょう。

ところが、なぜかシニア猫の顔は、達観したような表情に見えることがあります。ゆったりとした動作やちょっとしたことには動じなくなった様子から来るのかもしれませんが、シニア猫の達観したような表情を見ていると、なぜかこちらも落ち着いてきて安心できます。

4.阿吽の呼吸

子猫の頃から一緒に暮らしているのであれば、その長い期間に培われてきた経験から、阿吽の呼吸が生まれます。愛猫は、どうすれば自分の気持ちを飼い主さんに伝えられるのかを学習し、また飼い主さんも愛猫の仕草から気持ちを汲み取れるようになるためです。

新たにシニア猫を家に迎え入れた場合は、阿吽の呼吸とまではいかないでしょう。それでも、年齢分の経験を積んできているシニア猫は、その猫なりの人との付き合い方を身につけているため、若い猫よりも早く良い関係を構築できることが多いようです。

シニア猫と快適に暮らすためにできること

高さのある給餌皿で食事をする猫

若い猫にはない、シニア猫特有の魅力をいくつかご紹介してきました。もちろん、若くて活動的な猫の方により多くの魅力を感じるという方もいるでしょう。しかし、シニア猫だからこその魅力に惹かれるという方も、決して少なくないはずです。

ただし、人と同様に猫も年を重ねることで、体力や気力、免疫力などが低下してきます。今まで苦もなくできていたことができなくなるつらさは、猫も同じように感じているはずです。そんな愛猫を上手にサポートするのも、飼い主さんの役割です。

「どうすればシニアになった愛猫を上手にサポートできるのか」を常に意識しながら、日々の暮らしを改善していく気持ちが大切です。

<観察ポイント>

  • 歩き方に変化が見られないか
  • 食べ方に変化が見られないか
  • ジャンプの失敗が増えていないか

<サポートの考え方>

  • 室内の段差をできるだけなくす
  • 家の中の様子をできるだけ変えない
  • 食器の位置を高くし、頭を下げずに食べられるようにする
  • お気に入りの高所に上がるためのステップを設ける

上記のようなポイントを押さえつつ、愛猫の様子を常に観察し、過剰になりすぎない適切なサポートを提供してあげましょう。

まとめ

寝ているシニア猫

飼い主さんご自身がまだ若くて活動的な場合は、新しく迎える猫も若くて活発な子を迎えたいと望まれることでしょう。

しかし、飼い主さんご自身が多少落ち着いてきた年令になったのであれば、シニア猫を迎え入れるという選択肢にも魅力を感じるかもしれません。

若くて活動的な猫たちもかわいいですが、ある程度年令を重ねて落ち着いたシニア猫にも、シニアならではの魅力が備わっています。飼い主さんの年齢やライフスタイル、体力を考えると、シニア猫の方が一緒に暮らしやすいということもあるでしょう。

また、子猫の頃からずっと一緒に暮らしてきた愛猫であれば、それまでの暮らしの中でお互いに身につけた阿吽の呼吸で、とても深くて良好なコミュニケーションを図れるようになるでしょう。

ぜひ、シニア猫への適切なサポートを提供しながら、シニア猫との暮らしを楽しんでください。


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