実際にあった猫の誘拐事件の一例
2019年富山県射水市で、路上にいた飼い猫(オス・アメリカンカール)が連れ去られるという事件がありました。
飼い主は近所の人から「男が猫を連れ去った」という連絡を受けて誘拐に気づき、警察に届け出て無事犯人は逮捕されたのですが、残念ながら愛猫はすでに死んでしまっていたのです。逮捕された犯人は「猫は死んだので用水路に捨てた」と供述しました。
愛猫を突然奪われ殺された飼い主の無念を考えると、悔やみきれない事件です。しかしこのように、飼い猫を連れ去ること・命を奪うことを平気でやってしまう人がいるのも事実。そのため飼い主はそのような人たちから、愛猫を守る手段を知っておかなければなりません。
猫の誘拐を防ぐために飼い主さんがやるべきこと3つ
1.室内飼育にする
猫の誘拐を防ぐのに最も有効な手段は、室内飼育にすることです。今やほとんどの家庭が猫を室内で飼育していますが、まだ屋外で猫を飼っている人もいます。
猫の誘拐事件はいくつかみられますが、その多くが猫が外にいるときに起こっています。そのため、もし猫を屋外で飼育している・猫が外を自由に行き来できる状態であるならば、まずは猫を外に出さないようにしましょう。
2.自宅の戸締りを忘れない
あたりまえですが、自宅を戸締りしないと簡単に犯人に入られてしまい猫が誘拐されてしまいます。近所のスーパーに行くだけだからと戸締りをしないのはNG。
猫も簡単に脱走できてしまうので、たとえ短時間であっても戸締りは徹底するようにしましょう。
3.外出時も愛猫から目を離さない
猫と外出したときも猫からは目を離さないでください。動物病院やペットサロン、ペット可の宿泊先など猫とお出かけするシーンは多々ありますが、人がたくさんいるからといって監視の目を緩めるのはいけません。
人ごみにまぎれて、飼い主が少し目を離したときに連れ去られてしまうことも考えられます。猫とのお出かけ中にも、愛猫からは目を離さないようにしましょう。
猫が誘拐されたらどうする?
もし愛猫が誘拐されてしまったら、まずは警察に届けてください。猫の誘拐は窃盗罪として法的な措置が取られます。
他には張り紙などで地域内での情報提供を求めたり、SNSを使って情報を集めるのも良いです。愛猫が1日も早く戻ってくるようになるべく多くの情報を手に入れましょう。
誘拐されやすい猫の特徴は?
どの猫も誘拐のリスクはありますが、特に誘拐に気を付けたい猫は
外飼いや屋外で過ごすことがある猫
何度も言っていますが、猫は屋外にいるときに連れ去られるケースがほとんどです。そのため家の外に出てしまう猫は誘拐されるリスクが高いと思ってください。
人懐っこい猫
ほとんどの猫は見知らぬ人をみると逃げていきますが、なかには初対面の人でも犬のように近寄っていく猫もいます。そのような猫は犯人にも捕まりやすいため注意が必要です。
子猫
子猫は警戒心も低いうえに見た目もかわいいためターゲットになりやすいです。誘拐したまま自分のペットにしたり、子猫を売って利益を出そうとしたり目的はさまざまですが、子猫を飼育している人はより一層の注意が必要です。
まとめ
今回は、猫の誘拐を防ぐための3つの方法をお伝えしました。どの猫も誘拐されるリスクはあります。人嫌いの猫だから、外に出ないからといって愛猫の誘拐リスクがなくなるわけではありません。そのため猫と暮らしているのであれば、今回紹介した3つの対策は行うようにしてください。
残念ながら、猫を誘拐してそれを「悪いこと」と認識しない人は意外と身近に潜んでいるかもしれません。悲しい事件が起きないように、しっかり愛猫を守ってあげましょう。
■関連記事
・猫が飼い主の正面に座るのは?6つの心理
・猫が声を出さずに鳴く「サイレントニャー」の心理
・猫が飼い主に感謝している時にする10の仕草
・めんどくさい時に猫がする6つの仕草
・猫が鬱になっているかもしれない6つの症状