1.飼い主に甘えたい
甘噛みはもともと、兄弟や母猫とのあいだで見られる愛情表現のひとつです。飼い主に対してする場合は、飼い主さんを本当の兄弟や母猫だと思って甘えているのかもしれません。通常は1〜2歳頃には落ち着きますが、成猫になっても甘噛みを続ける子もいます。
2.歯が伸びてムズ痒い
生後3ヵ月頃になると、猫の歯は乳歯から永久歯に生え変わります。この時期は歯が生え変わるムズ痒さから甘噛みが増えるでしょう。
対策としては「歯固め用のおもちゃ」を与えるのがおすすめです。また、電源コードを噛んでしまうこともあるためカバーで覆うなどの対策をしましょう。
3.手にじゃれついている
手にじゃれついて噛んでしまうことがあります。とくに子猫の頃から人の手でじゃれさせてきた場合は「人の手=おもちゃ」と認識している可能性があります。遊ばせるときは猫用のおもちゃを使うようにしましょう。
人の足に向かって甘噛みする場合は、運動が足りておらず狩猟本能が満たされていないかもしれません。1日10分程度でも良いので、目一杯遊んでストレスを発散させてあげてください。
4.なでるのをやめてほしい
愛猫をなでていると急に噛みつかれることがあります。これは「もう満足したからなでるのをやめてほしい」という猫からの意思表示です。また、触ってほしくない場所をなでたり、なで方が下手な場合にも噛みつかれることがあります。
猫はイライラし始めると、しっぽを左右に大きく振ってアピールします。猫のイライラのサインを見極めて、甘噛みされないようにしましょう。
「本気噛み」は大ケガの原因にもなる
「甘噛み」がある一方「本気噛み」もあります。本気噛みとは、歯が飼い主の皮膚に食い込むほど強く噛むことを言い、大ケガにつながることもあります。
急に大きな音がしてパニックになったり、嫌なことをされ続けたりしたときに本気噛みすることが多いです。思わず強く噛んでしまった可能性もあるため、むやみに叱らないようにしましょう。
もし愛猫に本気噛みされたら、すぐに傷口を流水で洗い流し止血しましょう。感染症の恐れもあるため、応急処置が終わったら病院を受診してください。
甘噛みをやめさせるには?
甘噛みをやめさせるには2つの方法があります。
一つ目は、大きく低い声で「痛い!」と注意することです。
猫は兄弟や母猫とのじゃれあいを通して力加減を学んでいきますが、幼い頃から人の手で育てられた猫は力加減ができません。そのため飼い主さんが教えてあげることで徐々に甘噛みを減らすことができます。
二つ目は、無視することです。
甘噛みされたときに飼い主さんが大きなリアクションをとってしまうと、猫は「かまってくれた!」と勘違いしてエスカレートする可能性があります。
噛まれても無視して、その場から立ち去るようにしましょう。「噛んだら飼い主がいなくなってしまった…」と学ばせることで、甘噛みを軽減できるでしょう。
まとめ
猫が甘噛みしてくる理由や、やめさせる方法をご紹介しました。甘えたいときや遊びたいとき、イライラしているときなど、さまざまな気持ちで猫は甘噛みをします。
かわいい仕草ではありますが、エスカレートすると本気噛みに発展する可能性もあります。すぐにやめさせるのは難しいかもしれませんが、根気強く教えて、甘噛みを軽減させましょう。
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