世の中で完璧なものは時計と猫。そう言った芸術家がいましたが、それでも猫との暮らし、猫と良い関係を作るには、飼い主さんの努力が必要です。
猫に「お願い」しても無駄。好きなときに好きなことをするのが猫という生き物。猫をしつけようとするよりも、こちらが「されたくない事への対策」を考えておくことが大切です。
猫と暮らしていると、様々なトラブルに遭遇します。こんなはずじゃなかった……。と後悔しないために覚えておくべき5つのリストをご紹介しましょう。
■部屋の壁や柱は格好のツメトギ場所になるでしょう
そうです。猫といえば、爪を研ぐ生き物。嬉しい時、イライラした時、興奮した時、猫はバリバリと爪を研ぎます。そしてこれをやめさせようとしても無駄。
もし猫に部屋の壁や柱を格好のツメトギにされたくないなら、あらかじめ猫が好む爪研ぎを用意しておきましょう。
地面をバリバリしたいのか、体を伸ばして高い場所をバリバリしたいのかは猫によってさまざまです。
愛猫の好みがわからない時は、いろんなタイプの爪研ぎを用意して、その中から愛猫の好みを把握するように心がけてください。
■人の食事に興味津々です
我が家の猫は、食事のときにちゃんと椅子に座って食卓を囲みます。たまに人間のおかずにチョイチョイすることも。しかしここでこのチョイチョイを許すと大変です。
猫はもともと高いところが大好き。テーブルや本棚には上りたがります。まして美味しそうなモノが並んだテーブルは、格好の狙い目。
猫のしつけは最初が肝心です。絶対に人のご飯は食べさせない、テーブルには乗せない、と決めたら、家族全員でそのルールを守りましょう。
人の食べるご飯を猫が食べると危険な食材はたくさんあります。辛い思いをするのは愛猫ですから、まずは猫と人の食事はきっちりと分けるようにしてください。
■トイレ以外の場所で粗相をすることもあります
猫は最初2,3回教えれば、簡単にトイレを覚えることができる賢い動物。しかしときどき、「わざと」トイレ以外の場所で粗相をすることもあります。
猫は大変なきれい好き。毎日自分の体を毛づくろいすることを欠かさないように、自分のトイレも汚れていると我慢できません。
猫がトイレ以外の場所で粗相をする場合、トイレが汚い、もしくは気に入らない、それか落ち着かないなど環境に問題があるのかもしれません。
そのままにしておくと、トイレで排泄を嫌がって膀胱炎になったり、いろんな場所に粗相をするようになるかも。トイレはいつも清潔に整えてあげましょう。
■洋服は毛だらけになるでしょう
猫との暮らし。誰にも言ってないのにすぐ分かるのは、あなたの洋服に猫の毛が付いているから。電車の中で、猫毛のついたコートを着ている人を見ると、ついつい親近感がわくのは私だけでしょうか。
そうです。猫にはもれなく猫毛というプレゼントが付いてきます。毎日集めてフェルト制作に使うのも良し、コロコロで完璧に取ってしまうのもアリです。
■ゴミ箱のゴミを撒き散らすかもしれません
猫と暮らしている人で、猫にゴミ箱のゴミを撒き散らされた人は多いはず。魚の残り、出汁を取った後の出汁パック、その他ゴミ箱は猫にとっては宝の山です。
思う存分ゴミ箱のゴミを撒き散らかさせてあげたいところですが、それはそれ。後片付けまでやってくれるなら別ですが、そこまで猫のわがままを許す必要はありませんよね。
室内にゴミは置かない、ゴミは収集日に必ず出す、という習慣を「飼い主さん」が身につけると安心ですよね。
■最後に
いかがですか。猫は可愛いだけの生き物ではありません。噛む、引っ掻く、イタズラする、そして当然病気になることもあるでしょう。
猫と暮らすということは、楽しいこと反面、それだけ責任があるということ。現在の猫の平均寿命は16歳前後ですから、この期間は猫とあなたは運命共同体です。
その長い間、猫と良い関係を作るコツは、猫がやることを想定して予防策を立てておくこと。あらかじめ「やられそうだ!」ということに対して対策を立てておくことが大切です。
一番困る猫のトラブルで多いのが、猫のマーキング行為。どこでもシャーッとオシッコを引っ掛ける猫のマーキングは、オス猫だけではなく、メス猫もすることがあります。
早めに避妊去勢をすることも大切。お互いに気持ちよく暮らせるように、飼い主さんは頑張ってくださいね。