遊んでいるときやビックリしたとき、急に猫がシッポをぶわっと膨らませるところを見たことはありませんか?
毛を逆立ててぼわぼわに広がったシッポはまるでタヌキのシッポのように見えて、私はあの状態のシッポを『たぬきしっぽ』と呼んでいます。
しかしなぜ、猫のシッポはあんなに大きくなるほど毛を逆立てるのでしょうか?
猫のシッポの毛が逆立つ仕組みも含めて、猫のシッポが逆立つ理由やそのときの気持ちをご紹介します!
◆猫の毛が逆立つのは人間の○○と同じ
猫の毛は毛穴の付近にある『立毛筋』という筋肉の収縮によって逆立ちます。
『立毛筋』とは読んで字のごとく毛を逆立てる筋肉のことです。
猫が驚いたり、怖がったり、興奮するとアドレナリンが分泌されアドレナリンに反応し、立毛筋が収縮することで皮膚が引っ張られて毛が逆立ちます。
実は人間にも同じような現象が…。
正確には違いますが、人間の『鳥肌がたつ』状態も猫の『毛が逆立つ』ことと原理はほぼおなじなのだそう。
確かに人間も驚いたり、肌に刺激があったり、交付をすると毛穴が収縮し鳥肌がたちます。
猫の毛が逆立つことと似ているかもしれませんね。
◆猫の毛を逆立せる原理とは?
先程も少し記しましたが、猫の毛は『アドレナリン』に反応して逆立ちます。
人間も脳内で分泌されているホルモンなので知っているかたも多いかもしれませんね。
アドレナリンは人間も猫も『恐怖や興奮、怒り』などの感情により脳内から分泌されます。
猫が何らかの刺激からアドレナリンが分泌されたことによって交感神経に作用し、立毛筋を収縮させて毛を逆立てているのです。
基本的には猫の全身に立毛筋はあるので、体全体の毛を逆立てることができます。
ビックリした時や興奮した時に猫の全身の毛が逆立つことも少なくありませんが、体のなかで一番毛が逆立ちやすいのが『しっぽ』なのです。
ちょっとびっくりしただけでも、遊びにちょっと夢中になってしまったときでも、体全体の毛が逆立たなくても、猫のしっぽの毛はぼわぼわに逆立ちます。
意外かもしれませんが、猫のシッポには筋肉が多くあり立毛筋もしっぽに多くあるため、猫はシッポの毛を真っ先に逆立ててしまうようです。
このアドレナリンが分泌されたことにより交感神経に作用し立毛筋を収縮させ、毛を逆立てているのです。
◆しっぽが逆立つきもち
猫のシッポは『アドレナリン』で逆立ちます。
つまりは『アドレナリン』が出るような『気持ちや刺激』がなければ猫の毛は逆立たないということです。
猫の脳内から『アドレナリン』が出るのはいったいどんな時なのでしょうか?
□怒っているとき
怒りの感情が沸き上がってくるときも人や猫は『アドレナリン』が分泌されます。
『触られ過ぎて嫌だった』『なにか痛いことをされた』などとにかく猫自身が『嫌だ』と感じることをされ怒っているときもアドレナリンが分泌され、毛がぼわぼわに逆立ってしまうようです。
猫が毛を逆立たせる前後に起きたことをよく考えると『猫が何に怒っているのか』わかるかもしれません。
猫の『怒りを感じる原因』をわかれば、猫が毛を逆立たせることをやめるかもしれません。
何で猫を怒らせてしまったのか、よく考えて同じことを繰り返さないようにしましょう。
□興奮している
興奮しているときにも猫はしっぽや体全体の毛を逆立てます。
我が家の猫のしっぽが膨らんでいるときは大抵うんちをしたあとなのですが、完全に興奮状態で部屋中を走り回ります。
きっと猫はうんちをしたことに興奮しアドレナリンが一気に出てしまい走り回り、毛を逆立たせているのでしょう。
時間がたち、猫も落ち着けばしっぽも興奮もおさまるので、興奮状態の猫が部屋のものを壊さないか、猫が怪我をしてしまわないか見守ってあげましょう。
□ビックリした
突然の物音や突然現れる手など、猫は予想していないことが起こったときにも猫は毛を逆立たせます。
瞬間的に驚き、しっぽが膨らんでいるので猫が落ち着きを取り戻せばしっぽももとに戻ります。
猫が早く落ち着けるように撫でてあげたり、声をかけてあげるとよいかもしれませんね。
□遊びたい
子猫の頃にしっぽをぼわぼわにしてぴょんぴょんと跳び跳ねている姿を見たことありませんか?
あれは『遊ぼう!』というサインのしっぽなんです♪
大人になるとあまり見られなくなる行動なので、めいいっぱい遊んであげてくださいね。