猫にとって安全、安心できる環境とはどんなものでしょうか?猫のフードやトイレ砂の種類や成分には細かく配慮する飼い主さんは多いかも知れません。しかし「猫が喜ぶ理想の部屋」をきちんと考えてインテリアを整えるのは、ちょっとおざなりになっているのでは?
完全室内飼いの猫にとって、部屋の中は世界そのもの。猫の習性を理解して、愛猫にストレスを感じさせない部屋作りが大切です。
まずはおさらいのつもりで、猫が喜ぶ理想の部屋の8つの基本についてご紹介しましょう。
①エアコンの温度設定は?
猫が快適に感じる温度設定は、外とあまり温度差がないほうがベターです。夏は28度くらい、冬は22~24度程度に設定しておくと良いでしょう。リモコンは猫が押してしまわないようにきちんと猫が届かない場所に保管してください。
留守にするときは、出かける30分前にスイッチを入れて、快適な温度か確認すると良いでしょう。たまに暖房と冷房を押し間違えてしまった、という話も聞きます。気をつけましょう。
②床材の素材選びは?
愛猫が走り回った時の騒音防止や滑り止めのために、床材には絨毯やマットを敷いておくことをオススメします。
ただしウレタンマットは猫がかじって誤飲する恐れがあるのでNG。猫の嘔吐や排泄物が綺麗に取れる洗える素材や、汚れが目立たない色をえらぶことも大切です。
③階段は大丈夫?
若い猫であれば、階段は良い運動になって問題はありません。しかし13~14歳と年を取った老猫は、視力も筋力も低下します。
階段は思わぬ怪我の元になるかも知れません。フェンスや柵を立てて、特に留守番をするときは登らせない工夫をしたほうが安心です。
④整理整頓は習慣に
猫に危険なものをうっかり出しっぱなしにしていませんか?人間用のサプリメント、裁縫用の糸をつけたままの針、ボタンや乾電池、毛糸、レジ袋、リボンや猫のおもちゃなど、猫が誤飲、誤食しやすいものはしまう習慣をつけましょう。
⑤部屋の扉は動かないように
飼い主さんが留守中に部屋のドアが閉まって猫が閉じ込められた、という話は笑い事ではありません。長時間水もトイレもない部屋に閉じ込められれば、猫も脱水症状を起こすこともあります。
また、エアコンの風が直接当たることを嫌う猫もいます。エアコンのない部屋へ猫が自由に行き来できるように部屋の扉は開けておきましょう。いきなり閉まらないように、ドアストッパーも忘れないで下さいね。
⑥キャリーケースは部屋に置いて出しっぱなしに
いつ来るかわからない地震や災害。いざ!という時に愛猫を素早く避難させられるように、キャリーケースは部屋に置いて出しっぱなしにしておくことをオススメします。
猫がキャリーケースを嫌わないように、普段からキャリーケースの中でお昼寝させたり、中でおやつをあげておくとベストです。
猫壱のポータブルキャリーは軽くて丈夫。簡単に折りたためて収納できるのはもちろん、汚れたら水洗いで洗えるので衛生的です。
猫が落ち着くモノトーンカラーはどんな部屋のインテリアにも調和します。猫のトイレが入るポータブルケージも同柄で用意できますから、セットで置いておくとスッキリするはず。
⑦猫が気にいる最高のトイレとは
猫がご飯の次に気になるものは「自分のトイレ」でしょう。多頭飼いされている場合でも、猫のトイレは1匹につき1個用意するのが理想です。
そして猫が気にいる最高のトイレとは、「猫の頭の先から尻尾の先までの長さの1.5倍の大きさ」があるのが理想なのだとか。大きければ大きいほど猫は喜ぶそうです。深さも、猫が砂をかけた時に飛び散らないように深めのものがオススメです。
屋根付きのトイレは匂いがこもりやすいのがデメリット。長毛の猫の場合は狭いと排泄物が体にくっついてしまうかも知れません。
よく言われるのが、洋服の収納に使われるクリアケースを猫のトイレに代用する方法です。大きめな猫を飼っている方はぜひ参考にして下さい。
⑧猫の寝床の好みを知ろう
猫のベッド。快適な猫ベッドとは温度や湿度がちょど良い、静かで安全な場所にあるのが基本。夏は風通しが良く、冬は日光浴ができる暖かい場所に寝床を作ってあげましょう。
いかがですか。忘れがちですが大切な猫に快適な部屋作り。この8つのポイントは基本です。時々見直してみると良いかも知れませんね。