うちの飼い猫はアレルギー持ちです。
ちゅ~るなどの特定のおやつを食べることはできますが、基本的にはドライフードは同じメーカーの同じもの以外は食べることができません。
我が家の猫が特殊というわけではなく、猫のなかには『食物アレルギー』を持つ猫も実は少なくありません。
猫の食物アレルギーはどんなものがアレルゲンになりやすいのか、食物アレルギーだと気がついたらどんなキャットフードをあげればよいか、など猫の食物アレルギーについてご紹介します。
◇猫の食物アレルギーの症状とは?
人間の食物アレルギーと同じようにある程度個体差はありますが、主な猫の食物アレルギーの症状を箇条書きにしてみました。
・下痢
・嘔吐
・脱毛
・かゆがる
・お腹が張る
・外耳炎(耳のただれや耳回りにかさぶた)
・膿がたまる
などが猫の食物アレルギーの代表的な症状だと言われています。
下痢や嘔吐などは猫がアレルゲンを食べてから比較的早く起こる症状のため猫が『食物アレルギーだ』と気がつきやすいかもしれません。
しかし、猫の脱毛や外耳炎なども人間の目に見える猫の変化なので異変に気がつきやすいとは思いますが、『食物アレルギー』が原因だとは気がつきにくいように感じます。
猫のフードを変えてから脱毛や外耳炎など不調が見られるようになったのであれば猫が『食物アレルギー』の可能性も否定できません。
なるべく早めに動物病院へ行き、『フードを変えてから不調が起こっている』と相談してみましょう。
◆猫のアレルゲンになりやすい食べ物となりにくい食べ物は?
個体差はあるので全ての猫が『これを食べると食物アレルギーになる!』というわけではありませんが、猫が一番食物アレルギーを起こしやすい食べ物は『牛肉』であるとの研究結果があります。
他にも『魚』や『乳製品』、『小麦』や『とうもろこし』などの穀物類も猫のアレルゲンになる可能性があるようです。
乳製品は胃の中で分解することができずに下痢をしてしまう猫もいることを知っていたのですが、魚や牛肉も猫の食物アレルギーの原因になりやすいとは思わず少し驚きました。
また、肉食の猫が一番食物アレルギーになりやすい食べ物が『牛肉』というのも、少し意外と感じる方もいるかもしれませんね。
牛肉もですが、上記のものを食べたら『アレルギーを引き起こす猫がいる』というだけで全ての猫のアレルゲンになるわけではありません。
牛肉が大好きな猫もいるでしょうし、穀物類が大好きで全然異変のないという猫も多いと思います。
あくまで『食物アレルギーの猫はなるべく避けた方がよいかな?』程度に考えてくださいね。
では逆に『猫が食物アレルギーを起こしにくい』と言われている食品はなんなのでしょうか?
『七面鳥』や『白身魚』、『トマト』『ブロッコリー』などは猫の食物アレルギーの原因になりにくいといわれています。
もちろん、個体差もあるので絶対に安全!というわけではありませんが猫の食物アレルギーを引き起こす確率は低いようです。
◇猫の食物アレルギーがわかったら?
我が家の飼い猫のように『猫が食物アレルギー』であることに気がついたら、一体飼い主としてどうしてあげればよいでしょうか?
猫が食物アレルギーになる理由はよくわかっていないのが現状です。
何に反応して猫が食物アレルギーをおこしているのか、ということも病院ではわかりません。
そのため、猫のフードを変えて猫に合うフードを地道に探すより方法はないと言えます。
動物病院では低アレルゲンのフードなども紹介してもらえるので、低アレルゲンのものをいくつか試し、猫にとって一番負担のないものを選ぶようにしましょう。
『猫がアレルギーだから低アレルゲンのもので手作りご飯を…』と思う飼い主さんもいるかもしれません。
2~3日に一回くらいの割合で猫に手作りご飯をあげるのであれば問題はないかもしれませんが、低アレルゲンの材料で、かつバランスのとれた手作り猫ご飯を毎食作るのはかなりの知識が必要になります。
低アレルゲンのフードと猫の手作りご飯とをバランスよくあげるようにして必要な栄養素をとれるように工夫してあげてくださいね。
いかがでしたか?
我が家の猫が食物アレルギーだとわかってから10年あまり。我が家の猫はフードを変えたことによってかなり症状が落ち着きましたが、いまだに何に反応して猫の『食物アレルギー』になっているのかは不明です。
猫の食物アレルギーになりやすい食べ物を参考にしながらなるべくアレルゲンが含まれていないキャットフードを選んだ方が、『食物アレルギー』になりにくいのかもしれませんね。