先日ママ友ランチをしたときのこと。その中の一人が
「猫を拾ってから、ふくらはぎにブツブツができちゃって困る」
という謎の発言。実際に彼女のふくらはぎを見せてもらいましたが、確かに赤い発疹がありました。猫好きさんならわかると思いますが、なるほど、これはおそらく原因は「ノミ」でしょう。
彼女に詳しく話を聞いたところ、子猫を拾ってまだ2週間くらい。体が汚れていたので、濡らしたタオルでよく拭いてあげたそうですが、皆さん、猫のノミは、そんなことではゼンゼン解決できません。
もし路上で猫を拾ったら?かなりの確率でノミがいる可能性があります。ノミがいるかどうかを見分ける方法と、解決策、そして猫を拾ったらまずやるべきことをご紹介します。
■猫にノミがいるか調べる方法
私は猫歴=年齢ですが、猫との出会いは必ず路上のため、猫を拾ったら必ず「ノミ」退治をします。
猫にノミがいるか調べる方法、これは簡単です。大抵は猫の体の被毛をあちこち指でかき分ければ、「ササーッ」と動く黒い粒が見つかるはず。
しかしこの方法、黒猫の場合はちょっと難しいですね。どんな猫でも調べられる方法として一番簡単なのは、「ノミ取りブラシ」(金属製の目の細かいブラシ)で猫の毛をブラッシングすることでしょう。
丹念に猫の体をブラッシングすると、黒い点々が見つかったり、黒い粒が落ちたらそれは「ノミの糞」です。
また、寝ている猫が急に飛び起きて体を引っ掻いたり、噛む仕草をしたらそれはノミがいる可能性があります。
■猫のノミを退治する方法
まず猫を拾ったら、見た目が健康的に見えても動物病院へ連れて行くと安心です。外で暮らしていた猫は体内に虫がいる可能性がありますし、目に見えない病気を持っていることもあります。
そして何より、拾った猫を病院へ連れて行くと、獣医さんは必ずノミの駆除をしてくれるはず。
猫を診察台の上に乗せ、「フロントラインスプレー」を子猫の体にシュッシュッと振りかけただけで、パラパラと落ちてくる大量のノミの死骸……。
獣医の先生には申し訳ないと思いますが、これを自宅でやる勇気が私にはありません。
ノミを駆除する薬は、猫の首に垂らすスポイトタイプの薬や飲み薬など、様々な薬があります。最近は1ヶ月投与すればほぼ100%駆除できる、という薬がネットでも手に入ります。
■拾った猫にまずやるべきこと
猫を路上で拾ったら。まずするべきなのは、動物病院で診察してもらうこと。体を綺麗にしてあげる、ブラッシングや爪切りなどは定番ですが、成猫の場合、ちょっと猫の首の後ろをグリグリと指で触ってみてください。
指で触ると、小さな硬い異物がありませんか?もしあれば、それは猫の体に埋め込まれた「マイクロチップ」かも知れません。
猫は完全室内飼いが基本ですが、最近の猫は逃亡して野良猫になってしまった例が結構あります。猫の首にマイクロチップが埋め込まれていれば、保健所に問い合わせれば持ち主が見つかる可能性が高いはず。
猫を拾ったとき。「これはきっと運命の出会い、神様からのプレゼント!」と喜ぶ前に、まずは猫のココをチェックしてみてくださいね。その猫をずっと探し続けている飼い主さんがいるかも知れません。
■子猫の場合は温度管理が大切
生まれたばかりの子猫を拾った場合、ミルクを自力で飲めない場合があります。猫用のミルクをペットショップで購入し、スポイトやシリンジなどで2時間おきにあげるなど、子猫の世話は本当に大変。
できれば猫に慣れた知り合いに頼むとか、獣医さんに相談すると安心です。そして子猫の場合、注意したいのが「温度管理」。
子猫は母猫に寄り添って眠り、大きくなります。猫の平均体温は38~39度くらい。この温度はとても調節が難しいのです。湯たんぽやストーブでは高温になりすぎて子猫には暑すぎることも。
私がやっているのは、ペットボトルにお湯を入れ、そこにホカロンをぺたりと貼って、タオルでぐるぐる巻きにする方法。
そのタオルで巻いたペットボトルの両はしをきっちりゴムで縛って、子猫の背中に置きます。これだとじんわりと温度が伝わるので、子猫も低温やけどをしないですみます。
■最後に
いかがですか。猫を路上で拾ったらまずやるべきこととは。成猫の場合はマイクロチップが入っていないか調べること、子猫の場合は温度管理が大切です。何れにしても、必ず動物病院で健康チェックをしてくださいね。