「猫はキウィで酔っ払う」「猫にアボガドを食べさせると毛艶が良くなる」こんな猫に関する噂を聞いたことはありませんか?
世の中にはまことしとやかに伝わっている噂があります。インターネットで検索すると、「コレって本当?」と思うような猫の情報も氾濫していますよね。
私は基本的に獣医師や動物学者が書いた本や、新聞などを参考にして記事を書いていますが、猫には個体差があるので、健康や病気の情報は、どれが正しいか判断に迷うこともあります。
愛猫に関する病気や健康についての悩みは、必ずかかりつけの獣医師や専門家に相談することが一番安心です。「猫はキウィで酔っ払う」「猫にアボガドを食べさせると毛艶が良くなる」という情報は、あくまでもそういう猫もいるらしいという噂です。
猫には個体差があるので一概には言えませんが、その中でもコレはどうなの?という情報を集めてみました。
■猫が鼻血を出すときは命が危ない
コレは本当です。猫の鼻血が止まらないときは鼻のがんである可能性が高いと言います。猫は人のようにのぼせて急に鼻血が出る、ということはありません。
猫が鼻血を出すときは、事故などで鼻や顔を強打したか、鼻の周辺や鼻腔内に腫瘍ができているとき。よほどの重症でない限り、猫は鼻血を出しません。猫の鼻血に気がついたら、出血が少量だったとしても、直ちに病院へ連れて行きましょう。
■白い猫は皮膚ガンになりやすい
真っ白な猫はメラニン色素が少ないため、紫外線を吸収することができにくく、ダメージを受けやすいと言います。キジトラや茶トラなど、普通の猫よりも日光浴には気をつけた方が安心です。
特に鼻先や毛の薄い耳の先端は過敏で爛れやすいので皮膚炎を起こすケースが多いそうです。耳の付け根、まぶた、鼻、顔面など、頭部に多くみられる扁平上皮がんになる確率は、有色の猫よりも圧倒的に白い猫に多いとか。
ベランダなどで白い猫を日光浴させるときは、長時間出さず、直射日光を浴びさせないようにしてあげましょう。
■猫はゴロゴロ音で怪我を治す
これは今現在の段階でななんとも言えない噂です。猫が喉をゴロゴロ鳴らすときの音は約25ヘルツの低い周波数。フランスの動物学者の研究に、この周波数は骨折した骨の修復を助ける働きがある、という報告あります。
動物の中で、猫は骨折から回復する時間が早いとも言われていますが、それとこのゴロゴロ音の関係性についてはまだ明らかにされてはいません。猫のゴロゴロ音には癒し効果があるという説も同様です。でも、もし本当ならとても素敵ですよね。
いかがですか。猫に関する様々な噂。本当かどうか、ネットなどを鵜呑みにせず、獣医師のコメントとあなたの愛猫に対する観察力で本当かどうか判断してみてくださいね。