2017年、今年も猫の本を読んでいたらあっという間に終わってしまいました。あと1ヶ月でお正月、信じられません。。。
毎日毎日何かしらの猫関係の本を読んでいたワタクシ。気がつけば部屋の書棚は猫の本でいっぱい。我ながらよく読んだなあと感心してしまいます。
猫の本を読みながら思ったのは、本当に世の中にはいろんな(変わった)猫がいるなあということ。まさに十猫十色です。
今回は、今年読んだ本の中で、個人的に心に沁みた、猫の本を3冊ご紹介します。
■「捨て猫に拾われた男」著者:梅田悟司
「バイトするならタウンワーク」というテレビCM。私も高校生の娘の机の上にこっそりタウンワークを置いてみましたが、この名コピーを考案したコピーライター、梅田悟司さんが上梓したのがこちらの本です。
それまで「犬派」だった著者が「妻様」とともに訪れた猫の里親会で黒猫「大吉」と出会います。そこから始まるドキドキ、ワクワク初めての猫ライフを綴ったこの本。
自由気ままな猫と暮らすうちに、自分の人生を振り返り、忘れかけていた「自分にとって大切なことは何か」「思った通りに生きたい!」という熱い思いに気がつきます。
お弁当に入っている猫の毛を愛おしく思うあたり、猫歴5年にしてもはや猫にメロメロな著者に親近感が湧きまくり。毎朝の「朝抱っこ」、うちのカイトもやってますよー。思わずニヤニヤしてしまう、全ての猫飼いさんが楽しめる1冊です。
■「猫は嬉しかったことしか覚えていない」著者:石黒由紀子
幻冬舎の本にはハズレが少ない、という確信のもとに、素敵なタイトルに惹かれてジャケ買いをしてしまったこの本。有名なセンパイ(豆柴)とコウハイ(猫)の本でした。
梅干しの種を飲み込んでしまったコウハイのために訪れた動物病院で、先生から「猫は嬉しかったことしか覚えていないから、また梅干しの種を飲み込んでしまうかも。気をつけて。」と言われたそうですが、確かに猫の性格や生き方をみると納得。
嬉しかったことしか覚えていない、自分がやりたいことしかしないという様々な猫ライフが紹介されたこの本。思わず「あるある!」と笑ってしまうエピソードが満載。イラストも可愛いので、プレゼントにも最適な猫本です。
■「縁側ネコ一家ありのまま」著者:渡部久
これはネコ好きが読む本というより、日本中の農家さんが読むべき本。今年一番衝撃を受けた本です。
著者はウーパールーパーの研究者。山梨県内のとある里山で暮らしています。自分の自宅周辺で暮らす、飼い猫と野生猫の中間のような暮らしを営む猫を「縁側ネコ」と名付け、その猫たちとつかず離れずの暮らしを送る著者。
ある日猫の素晴らしい「業績」に気付き、本格的にフィールドワークを開始、現在は「縁側ネコ学」として全国を講演しています。
日本全国の野生動物による食害の被害総額は1年で230億円にも上るとか。せっかく作った野菜をシカやイノシシ、サルに荒らされて困っている農家さんは多いでしょう。
その救世主は日本の偉いお役人ではなく、「猫」かもしれない。日本の食を救う担い手として猫に注目した著者の渾身の1冊。まさに猫を見る目が変わる本です。
まだまだ紹介したい本はたくさんあります。今年は本だけでなく、猫の映画も当たり年でした。2018年は戌年ですが、猫ブーム、来年も続くといいですね。