我が家の愛猫、カイトは時々ちょっと茶色っぽい耳垢が出ることがあります。でもそれはなぜか期間限定。夏だけ見られる現象です。
完全室内飼いの猫にとって、耳はそれほど汚れることはないはず。私の友人は、7匹の猫と暮らしていますが、どの猫も1度も耳掃除をしたことがないと言っていました。
猫の耳はとても繊細で大切な器官。果たして耳掃除は必要か、やらないほうがいいのか飼い主さんも悩んでしまうはず。
今回は猫の飼い主さんから寄せられた耳についての素朴な疑問を集めてみました。
■耳垢が出る猫と出ない猫がいる?
猫の耳垢は外耳腺や皮脂腺からの分泌物に、剥がれ落ちた古い角質と毛やほこりなどが混じったもの。
そのため、この分泌物が多い体質の猫だと耳垢の量が多くなる傾向があるそうです。これは個体差があり、ほとんど耳垢が出ない猫もいるといいます。
■季節によって耳垢の量は変わる?
耳の皮脂腺から出る分泌物は、季節の温度、湿度によって量が増減します。温度が上がる春から夏、または湿度の高い梅雨時も分泌物が増えます。
この時期限定で耳垢が出るという猫も珍しくないそうです。
■病気予防に耳掃除は必要?
耳垢が出ない猫もいるので、耳が汚れていなければ耳掃除の必要はありません。マメにチェックしてみてください。
猫の耳掃除の方法ですが、綿棒でこすったり指を入れるのはNG。「こすらない」がポイントです。
コットンにオリーブオイルかベビーオイルを含ませ、穴が見えるくらい猫の耳をめくり、人差し指に乗せたコットンの端で耳垢をすくうようにゆっくりと指をクルクルと回して取ります。
取りにくい場合は、コットンを三角に折り、先端にオイルをつけてすくう感じで汚れを拭き取ってみてください。
■猫は病気の時は耳垢が出る?
正常な猫の耳垢は、茶色っぽい色で少しべたついたワックス状です。一方病気の耳垢は黒や黄緑色など色が変わってねっとりした質感に。
また、正常な耳垢の場合は無臭ですが、病気の場合の耳垢だと悪臭がすることもあります。
いかがですか。猫の耳掃除。普段は耳垢のない猫でも、季節の変わり目、病気、加齢によって耳垢が出る場合があります。
時々猫の耳の穴をチェックしたり、クンクン匂いを嗅いでみてください。綿棒を差し込んだり、アルコール綿で拭くと耳の内部を傷つけたり炎症を起こす可能性があります。
また、猫の耳の形もポイントです。スコティッシュフォールドなどの「垂れ耳」の猫の場合、通気性が悪いので耳垢がたまりやすくなります。定期的にチェックしたほうが良いでしょう。
アメリカンカールなどの「そり耳」の猫も同様です。いずれにしても、猫は耳を触られるのは結構ストレスなはず。優しく、短時間に掃除は済ませてあげてくださいね。