私は猫も犬も好きなので、「招き猫」という言葉はあるのに「招き犬」という言葉がないのはどうしてかしら、と疑問に思っていました。猫よりも犬の方が一般的にはフレンドリー。人を幸せにしてくれそうです。
しかし「人生を変えてしまった!」というぐらいの幸運をもたらしてくれるのは、犬よりも猫の方が圧倒的に多いかも。今回は猫によって新しい人生をゲットした人達の実話を紹介します。
■ボブという名のストリートキャット
イギリスで1000万部を超えるベストセラー、映画にもなった「ボブという名の猫」、これは2017年の8月に日本でも公開され、大きな話題を呼びました。
映画に出てくる猫は、ストリートミュージシャンでホームレスだったジェームズに拾われたボブという茶トラの猫。この猫が薬物依存で家族にも友達にも見放されていたジェームズに生きる希望とチャンスを与えてくれるのです。
映画では別の猫を使う予定だったそうですが、あまりにもボブが堂々と演技ができるため、映画のほとんどのシーンで「ボブ役」として出演しています。
可愛い猫に癒されるだけでなく、イギリスの薬物依存問題や貧困問題も率直に描かれたこの映画、主人公のジェームズの、
「野良猫を助けたつもりが、助けられたのは自分だった。」
というセリフに、頷いてしまう人は多いのではないでしょうか。
■保護猫によって本を出版したKさん
もともと大手アパレルの会社員だったKさん(40代、女性)は、8匹の保護猫と暮らしています。20年前ほどから個人的に近所にいる野良猫を保護したり、避妊去勢をしていました。
しかし個人的に活動するうちに、猫の世話の仕方や猫を保護した時に必要なアドバイスを教えてあげれば、もっと猫に関わってくれる人が増えるのではないかと思い、自分で「猫の相談に乗ります」というサイトを8年前に立ち上げます。
このサイトを通じて出版社の人と繋がりができ、本を書くというチャンスに恵まれることに。自分や周りの猫仲間のエピソードを集め、漫画コミックとして書籍化されました。現在は猫の作家として新しい人生を歩んでいます。
いかがですか。よくブログでも、猫のことを綴って話題になった漫画家さんなども結構いますよね。日本は空前の猫ブーム。テレビでもメディアでも猫は大人気ですが、どうやらそれ以外にも、猫には人を幸せにする不思議なパワーがあるのかもしれません。
江戸時代の人は「黒猫は労咳を治す」ととても黒猫を大切にしたそうですし、古代エジプトでは猫は神様として崇められていました。
あなたの愛猫も、きっとあなたを幸せにしてくれるはずです。