猫の困った行動。よく相談されるのが、部屋のあちこちにおしっこをしてしまうマーキング。そしてもう一つが、猫がいきなり大パニック!興奮してしまう、と言う悩み。
猫が興奮する理由は主に2つあります。1つは猫の生態によるもの。そしてもう1つは、外からの刺激によるものです。
外からの刺激に対しては、カーテンを引くなどの対処法が考えられますが、もう一つ、猫の生態による行動にはどんなものがあるのでしょうか。
■トイレの後に急に走りだす「トイレハイ」
これは本当にびっくりします。ゆっくりとトイレに入ったかと思うと、ウンチをした途端、ダッシュで走り回る「トイレハイ」。猫砂も飛び散りますし、下手をするとウンチが足についたまま部屋中を走り回る時もあるので、掃除も大変。
これには悩む飼い主さんは多いかもしれません。
猫がよくやる、トイレの後に急に走りだす「トイレハイ」。これは昔の猫の習性が今でも残っているからだと言われています。
大昔、猫は砂漠で暮らしていました。外で暮らす猫は、ウンチをしている最中は自分が一番無防備になる瞬間です。いつ敵に襲われるかわかりません。
そのため、猫は排泄した瞬間、その場所から走り去る習慣があったとされています。完全室内飼いになっても、猫の本能は昔からあまり変わっていないとか。トイレハイは、昔の名残ということです。
■夜中に走り回る「猫の運動会」
夜中に突然走り回る「猫の運動会」。我が家のカイトも時々開催します。もともと猫は夜行性の動物ですから、これは猫の本能の行動です。
猫を飼い始めたばかりの時は、猫がいきなりパニックを起こしたかと思ってびっくりした、という話をよく聞きます。
しかしこれは猫の野性時代の生活リズムが残っている証拠です。昔の猫は、夜中から明け方までが猫が一番活発に動く時間でした。
これはその当時猫の主食となるネズミが、この時間帯になると行動を起こすからだと言われています。
猫がいきなり運動会を始めた時、一番やってはいけないのが、
「猫を大声で叱ること」
です。騒音を気にして猫を叱る飼い主さんは多いと思いますが、本能で動いている猫には、意味が通じません。
むしろ飼い主さんの声に余計の興奮してしまい、飼い主さんを攻撃することもありますから気をつけましょう。
いかがですか。猫のトイレハイと夜中の運動会は、猫が本能で行ってしまう行為ですから、猫を叱っても意味がありません。
猫が走っても飛び散りにくい猫砂に変える、夜寝る前に猫とたっぷりと遊んであげる、この2つを飼い主さんが根気よく行いましょう。猫を怒ってやめさせようとすることは、まさに
「のれんに腕押し」
です。全く効果がないことを私はつくづく経験しています。。。