猫と暮らしていると、時々「どうして?」と思うことがありませんか?私は愛猫カイトがなぜ息子の靴下の匂いを偏愛するのか全く謎ですが、カイトの方もせっかく出した自分のウンチをなぜすかさず私が捨ててしまうのか理解に苦しんでいるはず。
猫とニンゲンの間には、深くて長い河があるのかも。できることならバシャバシャとその河を渡って秘密を解明したいところです。
猫の謎、一番ポピュラーな不思議は、なぜ猫はマタタビを与えるとクネクネするのか?ということかもしれません。そういえば、皆さんもその理由をご存じないのでは?
今回は、そういえば知らなかった、猫にまつわる「なるほど」な話を2つ紹介します。
■猫はどうしてマタタビが好きなの?
「猫にマタタビ」という諺通り、猫はマタタビに目がありませんよね。マタタビを振りかけた爪とぎにヨダレを垂らしながらスリスリしている姿を見ると、まるで危ない薬の中毒患者を見るようで、ちょっと不安になることも。
山地に自生するツル科の植物であるマタタビには、「マタタビラクトン」と「アクチニジン」という成分があり、それが猫の脳を刺激すると考えれれています。
マタタビは人間の麻薬のように常習性はなく、また、その効果もとても短いので健康上問題はあまりないと言います。しかし稀に大量に与えすぎて呼吸困難を起こした猫の事例があるそうですから、与える時は耳かき1杯程度にした方が安心です。
また、マタタビが好きだからと、丸ごとの実を猫に与えるとそのまま飲み込んでしまう恐れがあります。胃や腸に詰まると開腹手術が必要になる場合もありますから、気をつけてくださいね。
■猫はいつから日本にいるの?
古代エジプトで「神」と崇められていた猫は、いつから日本にいるのでしょうか?
これは諸説さまざまですが、中国から朝鮮半島を経て仏教の経典が日本に伝来する時にそれと一緒に日本に運ばれたのではないか、という説が有力です。
日本に仏教が伝来したのは、西暦552年ですから、6世紀後半には日本に猫が存在したことになります。
最初に日本の書物に猫が記述されたのは、宇多天皇の日記によってです。宇多天皇は平安時代の西暦889年の日記の中で、猫の美しさや習性を絶賛する日記を書いているそうです。
しかし近年、長崎県の「カラカミ遺跡」で約2100年前の弥生時代と思われる猫の骨が発見されています。
猫はいつから日本にいるのかは、まだ謎に包まれていると言えるかも知れません。
いかがですか。知ってるようで知らない猫のなるほどな話。ねこ検定に出題されるかも知れませんから、ちょっと覚えておくと良いかも知れません。