わかってはいるけど止めて欲しいのが家具への爪とぎ。我が家の愛猫は革製品が大好き。お気に入りの本皮製のソファーは、猫にとっては巨大な爪とぎにしか見えないようです。
友人に聞いた、猫の爪とぎの困った!エピソードの中で多かったのが、「家具への爪とぎ」。買い換えるのも大変だし、ボロボロにされるとインテリアが台無しですよね。
今回は、哺乳類動物学者で「ねこの博物館」の館長、今泉忠明先生が監修した本を参考にした、これは参考になる!猫の困った爪とぎをさせない工夫を紹介します。
■されたくない場所をくつろぎスペースに変える
ねこは人目につかない場所に寝床を作り、そこではあまり爪を研がない習性があります。その習性を逆手にとって、爪研ぎされたくない場所に、ねこのベッドを置いてみましょう。
研ぐ場所を塞ぐ効果もあるのでオススメですが、どうしてもここで爪を研ぎたい!という猫のために、ベッド型の爪とぎ、猫壱のバリバリベッドがオススメです。
このベットはずっと乗っていたくなるなだらかなカーブが特徴。裏表使えるので、置いても立てかけて使うこともできます。厚め、薄めの2種類の厚さのダンボールを貼り合わせているため、爪とぎしやすく、研ぎくずが出にくく、長持ちしますから経済的です。
■猫のストレスを発散させる工夫をする
マーキングやストレス発散でバリバリと爪を研ぎたい猫の場合は、遊ぶ回数を増やしたり、高さのある空間を作るなど、猫の遊ぶスペースを増やしてあげることが大切です。
そしてこのタイプの猫にオススメなのがバリバリツリー。高さがあるので、野生に戻ってバリバリと思いっきり爪とぎができます。
体を伸ばし立った姿勢で爪を研げる大きさですが、シンプルな形状とカラーはどんな部屋のインテリアにも溶け込みます。
■爪が引っかかりにくい素材でカバー
ソファーなど、大きな素材で爪を研ぐ場合は、全体を爪が引っかかりにくい素材でカバーしてしまうのが一番効果的。
ビニール素材やツルツルした布地でカバーしておけば、万が一爪を研がれてもカバーを取り替えれば済むので安心です。
■猫の習性を利用する
トイレを使った後に興奮して爪を研ぐ猫の場合、猫のトイレ周りにぐるっと板状の爪とぎで覆って「爪とぎの壁」を作ったら、そこで爪を研ぐようになった、という話も聞きました。
思い切ってソファーの側面に爪とぎの壁を作ってみるのもいいかも。正面から見えないように上手に爪とぎを貼り付けられれば見苦しくはありません。
いかがですか。猫に爪とぎをやめさせることはできません。その猫の習性を利用して爪とぎのタイプを変えてみる、置く場所を工夫してみるのも効果的です。