最近立て続けに2人の友人が愛猫を看取りました。どちらも慢性腎不全。一人は病院で、もう一人は自宅で看取ったと言いますが、どちらも猫の介護はとても大変だったそうです。
猫の平均寿命は16歳前後ですが、最近は20歳を超える長生きの猫も珍しくありません。病気ではなくても、高齢になると猫にも介護が必要になってきます。
愛猫に介護が必要になった時、かかりつけの動物病院にアドバイスをもらうと安心です。しかし猫の介護の方法は猫それぞれ。一つの実践例として、猫を自宅で介護する時に知っておきたい3つのコツを紹介します。
■猫の食欲が落ちてきた場合
猫も高齢になると寝ている時間が増え、食欲が低下してきます。猫の食欲が落ちてきた場合、飼い主さんが水やフードを食べさせてあげましょう。
固形のフードを食べさせるのは大変でですから、フードは柔らかい流動食がオススメです。その時に役に立つのが、「シリンジ」。
水や流動食を猫に与える時は、このシリンジに入れて、
「犬歯の横から流し込む」
のがコツです。猫の正面からシリンジを使おうとすると、猫は抵抗することが多いので、猫を膝に乗せ、猫に見えないように、横からシリンジで水や流動食を猫に与えてみてください。もし嫌がるようなら「点滴」という方法もありますから、動物病院で相談してみてくださいね。
■猫の体の負担を減らそう
高齢になると猫もベッドで寝ている時間が増え、体を動かすことが少なくなります。ベッドで寝てばかりいると、猫も人間同様に「床ずれ」や「座りダコ」ができやすくなるとか。
猫の床ずれを防止する、ペット用の体の圧力を分散するベッドも販売されています。硬い寝床よりも、毛布などを敷いて柔らかい寝床の方が床ずれはしにくくなります。
硬い床に「伏せ」の状態でずっといると、被毛が擦り剥けてかかとに座りダコができやすくなります。
座りダコができた場合は、洗面器にぬるめのお湯を入れ、1分程度かかとをつけて優しくさすってあげましょう。そのあとは丁寧にタオルで拭いてあげてくださいね。
■猫の粗相が増えた場合
高齢な猫は、自力でトイレに行けなくなる場合があります。猫の体力が落ちてきた、と感じた場合は、猫の寝床の近くにトイレを持ってくる、猫が寝ている時に粗相をするようになったら、ペット用のオムツを使うと良いでしょう。
猫の粗相が増えた場合、トイレに行く途中でしてしまうことがあります。猫のトイレの広範囲に、だいたい畳1畳程度のヒロ様でペットシーツを敷いておくと安心できます。
いかがですか。猫も人も介護の方法はかなり似ていますよね。いつかくる、悲しい別れ。ペットロスにならないために、愛猫の世話は悔いが残らないようにしてあげたいですね。