猫と暮らし始めたら。飼い主さんがまず心配することは、愛猫を避妊・去勢させることでしょう。
完全室内飼いでも、万が一外に脱走してしまったら。メス猫は妊娠してしまう可能性があります。オス猫の場合は発情してそのまま帰ってこないことも十分考えられますよね。
猫は生後半年足らずで繁殖が可能になります。そして猫はなるべく早いうちに避妊去勢させた方が良いと言います。生後半年をすぎたら病院で避妊去勢をさせる相談をした方が安心です。
しかし気になるのは猫を避妊・去勢した後の「猫あるある」。よく聞くのが、
・猫が太りやすくなる
・性格が変わった
・運動しなくなった
という3つ。これは本当なのでしょうか?
■猫は避妊・去勢させると太りやすくなる?
よく聞く猫あるある。しかしこれは本当とは言えません。なぜなら、猫のフードの量を管理するのは飼い主さんだからです。
きちんと猫の健康を考え、バランスのとれた食生活を行えば、猫が太る心配はないはず。しかし避妊去勢した後、猫の体質が変わることはあるようです。食欲が旺盛になった、という話はよく聞きます。
しかしあくまでも飼い主さんがフードをしっかり管理することで、猫を肥満から守ることができるはずです。
■猫は避妊・去勢させると性格がかわる?
これは確かにその通りかもしれません。大体ですが、オス猫は特に去勢すると闘争本能が薄まり、子猫時代の可愛らしさがずっと継続すると言われています。
発情を知らないまま過ごす猫は、穏やかで飼い主に甘える猫が多いのではないでしょうか。猫もタイプはいろいろですが、やはりホルモンバランスが変わることで、猫の性格も影響されるようですね。
■猫は避妊・去勢させると運動しなくなる?
これはケースバイケースです。避妊・去勢させた猫の年齢にもよるのではないでしょうか。
もともと持っていた猫の性格にもよりますが、シニアに近づく年齢になってから避妊・去勢させると、今まで激しくマーキング行為を繰り返していた猫などは、気持ちが落ち着いて運動量が減ったように見えることもあります。
運動量は猫の年齢に比例します。若い猫はそれこそ部屋中を駆け回ったり、夜中の運動会を繰り返しますが、高齢になると、キャットタワーに登らなくなったり、昼寝の時間が長くなるでしょう。
いかがですか。避妊・去勢させた時の「猫あるある」。しかし猫も性格や体質によって行動はまちまちです。
激しいマーキングを繰り返すオス猫に避妊・去勢させても、以前と全く変わらずガッガリした、という意見も聞いたことがあります。
猫あるあるは、単にこういう猫もいるらしい、と思っている方が良いかも知れませんね。