毎日の暑さが厳しい夏の季節。しかしこの時期、辛いのは暑さだけではありません。何と言っても厄介なのがどこからか聞こえてくるブーンという音。そう、夏は蚊が出る季節ですよね。
人間同様、犬も猫も蚊に刺されることがあります。全身被毛に覆われている動物でも、鼻や目の周りがウィークポイント。ポチッと腫れていたら、もしかして蚊に刺されたのかも。
蚊に刺されると、その幼虫が体内に寄生して感染することがあります。それがフィラリア症です。
フィラリア症は犬の病気としてよく知られていますが、実は猫にも感染することがあるのだとか。猫のフィラリア症は犬よりも重症化することもあり、実は怖いケースもあります。
今回は、猫のフィラリア症について調べてみました。
■フィラリア症はどんな症状が出るの?
まず猫がフィラリア症に感染すると、食欲不振や咳、呼吸困難、嘔吐などの症状が見られるといいます。しかしそれがフィラリア症が原因なのか、他の病気(呼吸器系疾患や猫風邪など)と区別がしにくいため、見逃されてしまうケースの多いとか。
猫のフィラリア症は、体内に入って血管内で死滅した幼虫が肺に炎症を起こす原因になることがわかったそうです。そのため、見極めるポイントは「猫の咳」。食べ物を吐くような咳をしている場合はフィラリア症かも知れません。
■フィラリア症を予防するには
猫のフィラリア症は症例が少ないので完全な治療法は未知数な部分があるそうです。愛猫をフィラリア症から守るには、予防するのが一番。たとえタワーマンションで完全室内飼いをしていても、部屋に蚊が入って来ないとは限りません。
蚊に刺されない環境作りも大切ですが、やはり限界があります。一番安心な方法は動物病院でフィラリア症の予防薬を処方してもらうことです。
予防薬は毎月1回で大丈夫。蚊が出なくなる時期まででいいので、月に一度の薬を投与しておくと安心です。
フィラリア症を予防する薬には、フィラリア症と併用してダニ、ノミを一緒に駆除できる成分が入っているものもあり、飲ませるのではなく、首の後ろに薬を垂らすだけでOKな薬もあります。薬を服用するのが嫌いな猫ちゃんには、そういったタイプの薬を処方してもらいましょう。
いかがですか。猫のフィラリア症。私は犬も飼っているので、夏のフィラリア対策は飼い主の義務だと思って毎年行なっています。
一度愛猫カイトが目のフチを蚊に刺されたことがありました。でも人間と違って痒がらないので不思議に思っていましたが、猫の場合は人と比べて痛点が少ないので、蚊に刺されても気がつきにくいのだそうです。
しかし猫によっては非常に痒がってかきむしる場合もあるそうですから、やはり予防はしておくと安心かも知れませんね。