初めて猫を飼ったとき。猫飼い初心者さんから慌てて相談される内容に多いのが
「うちの猫が突然吐きました!病院に連れていくべきですか?」
と言うもの。私も初めて見た時は結構ショック。気持ちはとてもよくわかります。猫飼い歴が長くなった今なら「猫の嘔吐」に動揺しなくなりましたが、それでも愛猫が突然吐いたら、やはり気になりますよね。
猫はよく吐く動物です。でもそのまま様子を見て大丈夫な嘔吐と、病院へ連れて行った方が良い嘔吐があります。愛猫が吐いた時に慌てないように、猫が吐く理由や、吐いた時の対処法をきちんと覚えておきましょう。
■猫が吐きやすい季節や時間帯がある
猫が吐きやすい時間帯や季節というものがあるとすれば、まず多いのが、「起きがけ」「食後」「初夏や秋口」の3つがあげられます。
猫も人も空腹で胃が空っぽになると気分が悪くなって嘔吐することがあります。飼い主さんの留守中や起きがけに嘔吐することがあるのはそのせい。そして猫は早食いなので、喉に詰まって食後によく吐きます。
そして初夏や秋口は猫の換毛期。いつもよりも抜け毛の量が多くなるため、吐きやすくなる時期でもあります。
■猫が吐くもの
猫の嘔吐の内容をよく見ると、一番多いのが「フード」そして「毛玉」です。「猫草」を吐くこともよくあります。空腹時には「胃液」を吐きます。猫の胃は小さいのでフードを一気喰いしたり消化できなかった猫草や毛玉があると吐き出す習性があります。
「フード」「毛玉」「猫草」を吐く場合はそれほど心配ではありませんが、「おもちゃの破片」などを吐いた場合は念のため猫のうんちを持って病院へ相談した方が安心です。
■猫の吐く回数
猫が吐く場合、「1,2回」「3回続けて」「5~6回」「時間をかけて10回ほど」などがあります。猫は一度で全て吐ききれないことがあるので、数回に分けて吐くことはよくあります。
猫が3回程度まで嘔吐するならよくありがちです。しかし「5~6回」「時間をかけて10回ほど」となると胃の中に異物が入って吐ききれないか、病気の可能性があります。すぐに病院へ連れていってあげましょう。
いかがですか。うちの猫は全然吐きません、という猫もいますが、大抵の猫は吐いたことがあるのではないでしょうか。
猫は嘔吐する行為を隠す動物です。人目につかない場所でこっそりと吐いているかもしれません。家具の後ろ、部屋の隅、テレビの後ろなど猫がこっそりと入りやすそうな場所は時々チェックして見ると良いでしょう。
猫が吐いた時はその後の猫の様子をよく観察してください。中編では猫の嘔吐の見極め方について紹介します。