先日猫好き43人と飲み会をした時に、テーブルを囲んだ人と「猫が本当に好きなモノって何だろう」と言う話をしました。
ワタクシ、昔から常々疑問に思っていたことがあります。それは猫のフードの素材のこと。以前知り合いの獣医の先生から、
「猫にとって完全栄養食品はネズミだ」
と言う話を聞きました。昔から猫といえばネズミ。今ではあまりネズミは見かけませんが、もともと猫はネズミが主食だったはず。
それなのに、現在の猫のフードは、原材料が「まぐろ」「カツオ」「チキン」「ビーフ」など。この中で猫が実際に自分が目で見て狩った経験があるのはおそらく「チキン」だけなのでは?
どうして猫のフードに「ネズミ味」はないのかしら?完全無菌状態に繁殖させたネズミを原材料にしたフード、日本でも海外でもありませんよね。
まあ、あったとしても、食べさせる飼い主さんはいないからだと思いますが。(いくら猫が好きでもネズミを食べさせるにはちょっと抵抗がありますよね。。。)
猫は飼い主さんから与えられたフードを食べて暮らします。でも中にはちょっと変わった物を食べたがる猫もいるようです。
今回は、猫にコレを与えても大丈夫なの?と言う疑問について調べてみました。
■うちの猫はこれを食べます!
「猫には手作りごはんをあげています」と言う猫飼いさんもいますが、ほとんどの人がカリカリ派。しかしトッピングとして時々こんな食べ物をあげています、と言う人の意見を聞くと、皆さん結構びっくりするようなものをあげていました。私が特に驚いたのが
・納豆
・おはぎ
・バナナ
・キウィ
・セロリ
・ブロッコリー
・マーガリン
などなど。あれ、猫って肉食ですよね?
■猫が肉食なのには理由がある
「ネコの本音の話をしよう」(服部幸 ワニブックス)と言う本の中に、
「歯と腸でわかる肉食の掟」と言う目次があります。成猫の永久歯は30本。歯には切歯、犬歯、白歯の3つのパーツがありますが、ネコの白歯は尖っているのだとか。これが肉食の証拠なのだそうです。
草食動物の白歯は噛み合わせの部分が平らで食べ物をすりつぶせる形をしていますが、ネコの歯は全て尖っています。これは肉を噛みちぎるのに適しているからなのだとか。
そして腸の長さは動物によって違いますが、ネコの腸は体長の4倍、ちなみに人は10倍でキリンや牛などの草食動物は20倍もあります。
その理由は肉は草に比べて消化が良くて腸が短くても栄養が吸収できるから。歯が尖っていて腸の短い猫は肉食です。ちゃんと理由があったのですね。
いかがですか。猫はやはり肉食。魚や野菜は本来は必要ないようです。現在販売されているカリカリは、猫に対して栄養を考えて作られているので安心ですが、手作りでご飯を与えている人はちょっと心配かも。
野菜や果物は少量なら問題はないと思いますが、長期的に他の食べ物を与える場合は、獣医の先生に一度相談されるといいかも知れませんね。