私は仕事柄「猫カフェ」に行くことが多いのですが、昼間猫カフェに行って帰宅すると、愛猫の態度が違います。
自分の顔やおでこをグリグリと私の顔に押し付けて「お帰り」の挨拶まではいつも通りですが、その後、私が脱いだ洋服の上に必ず乗ります。
洋服の上に香箱座りをしながら、じっと私を見上げる愛猫。その顔はまるで浮気の証拠を掴んだ奥さんのよう、目が怖いです。
私も思わず、「いや、仕事だからね。付き合いってやつだから」と言わなくても良い言い訳をしてしまいますが、猫は飼い主から他の猫の匂いがするのを敏感に察知するようです。
もしかして猫はヤキモチ焼き?猫が飼い主に体を押し付けてくるマーキング行為は愛情の証なのでしょうか?
今回は猫のマーキングに隠された猫の気持ちを調べてみました。
■猫の匂いの元は6箇所
猫は「自分の匂い」を縄張りや所有物に擦り付けるマーキングと呼ばれる行為をします。猫の臭腺(匂いが出る部分)と呼ばれる器官は複数あります。
猫の体の中で、両耳の付け根や口元、あごの下、尻尾、肉球、肛門の両側の6箇所が臭腺のある場所です。
■猫はヤキモチ焼き?
猫がスリスリと自分の匂いをつけるマーキング行為には、「自分の匂いをつける」という効果の他に、「仲間への挨拶」「相手への親愛の証」を表す行為でもあります。
しかし猫は1日に何度も時間をおいてスリスリと自分の匂いをつけるマーキング行為を繰り返しますよね。
猫はなぜ何度も同じ行為を繰り返すのでしょうか?
確かに「自分の匂い」は猫のおしっこをかけるスプレー行為に比べると匂いはあまり残りません。そのため、猫は1日に何度も同じ場所に行って自分の匂いをつけ、それで安心する習性があるのかも知れません。
猫はヤキモチ焼き、というよりも自分の匂いが消えてしまうと不安になるのかも。猫は意外と小心者で神経質な性格なのかも知れませんね。
■猫のスプレー行為とマーキングの違い
猫が尻尾を高く上げていきなりおしっこを「噴射」させるスプレー行為。これは主に去勢をしないオス猫に見られる行為で、その匂いはとても強烈です。
これは「縄張りの主張」の時にする行為の他に不安やストレスからもする場合があるとか。マーキングと似ているようで少し違います。
私の知り合いに飼っている猫が毎晩ベッドの枕の上にスプレー行為をして困っているという人がいました。
なぜ毎晩するのかはわかりませんが、叱ったりしても逆効果です。猫のスプレー行為は去勢、避妊手術をする、猫のストレスの原因を探って解決してあげることが大切です。