そろそろ暖かくなる季節。夜毎に外から聞こえる猫のダミ声。春は猫の発情期の始まりですよね。
この時期限定の猫のサカリのついた鳴き声に、愛猫のカイトもいつもよりソワソワ。私が洗濯物を干そうとベランダに出ると、すかさず追ってきてベランダギリギリの端っこに座って外を偵察しています。
動物学者の説によれば、メス猫のフェロモンは空気中に拡散してかなり広範囲に広がるとか。室内にいるオス猫にも届くと言いますから、猫が外に出たいと思う気持ちはよく分かります。
しかし猫は1度脱走をすると、無事に帰ってきた後もずっと外に出たがるようになります。今回は外に出たがる猫の脱走を止めるコツを紹介します。
■猫の脱走予防策①:ドアの前に柵を作る
これはすでにやっている家庭は多いかも知れません。ホームセンターなどで売られている市販の「ラティス」や赤ちゃん用のゲートなどを利用すれば、女性でも簡単に設置できます。この時のコツは、「猫が簡単に突破できない高さ」「猫が登りにくい、ツルツルした素材のもの。」を選ぶこと。
しかし猫は助走なしで1.5mまでの高さを飛ぶことができると言われています。柵があるからと安心して扉を開けっ放しにするとあっという間に柵を飛び越えて逃げてしまうかも。
万が一柵を突破されても逃げ出さないようにドアの開閉には気をつけて下さいね。
■猫の脱走予防策②:ドアを開けるときは荷物やカバンでガードする
飼い主さんが帰宅したとき。猫は足音を聞いただけで、それが赤の他人の足音か、飼い主さんかわかると言います。
飼い主さんが帰宅してドアを開けた瞬間に、スルリと猫が脱走してしまった…。こんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。これは本当に良くある猫の脱走パターンです。
猫の発情期になるシーズンは、特にドアを開けるときはあらかじめバッグや手荷物で自分の足とドアの間に隙間ができないようにガードしましょう。
■猫の脱走予防策③:網戸用ストッパーを利用する
空気を入れ替える間だけ、窓を網戸にすることがよくありますよね。この網戸、ガラス戸よりも軽いので、不器用な猫でも比較的簡単に開けてしまいます。
ホームセンターなどで「網戸用ストッパー」が販売されていますから、ぜひ利用してみて下さい。
また網戸を固定しても、網を爪や体当たりで破ってしまう猫もいます。専門の業者に頼んで、ペット用の「金属の網戸」に変えてしまうのもベストです。
いかがですか。猫の発情期の脱走対策。外に出たいと鳴く愛猫を見ると、飼い主はついつい出してあげたくなりますが、猫の死因の2位は「交通事故」だと言われています。
あなたの強い意志が猫の寿命を守ります。猫の鳴き声に負けないようにして下さいね。