猫の魅力はどこ?と聞かれたら、たくさんの人が
「大きくて綺麗な猫の瞳」
と答えるのではないでしょうか。どんな猫もまるで宇宙を閉じ込めたような丸くて綺麗な瞳をしていますよね。
今回は「猫の瞳」にまつわる意外な事実や、面白いエプソードをご紹介しましょう。
■戦争でも利用された猫の瞳
猫の視力はそれほど良くはありません。人間の目に例えれば0.3程度くらい。よく飼い猫が外で飼い主に会った時に知らんぷりしたり逃げるそぶりをするのは、視力のせいで飼い主と他の人間の見分けがつかないからだ、とも言われています。
しかし夜になると猫の瞳は大変身。人間とは比べものにならないほど暗闇で自由に動ける猫の優れた暗視能力は、実は戦争でも利用されたことがあったとか。
ベトナム戦争が起こったとき、アメリカ軍はなんと猫に紐をつけて夜のジャングルを案内させようとしたそうです。
結果は残念ながら大失敗!自分の本能のままに歩く猫は、人間のリクエストなど完全に無視。全くガイドにならなかったそうです。しかも猫の瞳が暗闇でも光るため、敵の暗視スコープに丸見えになってかえって危険にさらされたとか。
なんとも残念なエピソードですね。
■子猫の瞳はみんなブルー
生後間もない子猫は、品種や毛色に関係なく全て「ブルーの瞳」をしています。
この「キトン・ブルー」と呼ばれる独特の青い瞳は、光彩に含まれる「メラニン」が子猫にはほとんどないためになるのだとか。人間でもそうですが、メラニンがないと目の色は青くなるのです。
子猫は成長とともに体内でメラニンが形成されるようになり、生後7週間あたりから徐々に目の色が変化していきます。
生後3~4ヶ月程度で、その猫本来の瞳の色になるそうです。
■猫の目の色で性格がわかる?
昔からアメリカ、ヨーロッパなどでは
「青い目の子供はシャイな恥ずかしがり屋」
「青い瞳はうぶ」
というイメージがあるそうです。あるアメリカの心理学者による調査では、
「青い目の子供は引っ込み思案が多く、茶色の目の子供は物怖じしないタイプが多い」
という結果になったとか。その理由として、メラニンの沈着を助けるホルモンが脳に影響を及ぼして、人間も猫も性格を左右されるのではないか、という説もあるそうです。
いかがですか。猫の瞳のトリビア。猫の目の色で性格がわかる?という説には、もちろん個体差があります。
我が家の愛猫はとても美しいハニーブラウンの瞳をしていますが、かなりのビビリ。特に男性が苦手で、玄関で男性らしき声や足音がするだけですっ飛んで逃げていきます。
今生後間もない子猫を育てている方は、子猫特有の「ブルーアイ」がどう変わっていくか、今からとても楽しみですね。