愛猫と暮らし始めてもう7年。
「猫は人生最後に選ぶ、最高の恋愛相手である」
と有名な女優さんが語っていました。不本意ですが、レンアイ相手が四つ足の動物の方が上手く行く、という意見にはすごく同感です。確かに7年間、一度も相手を「嫌だな~。」と思わなかった相手は犬や猫だけかも。
しかしどんなに長く暮らしていても、嫌いにはなりませんが、どうも
「猫の気持ちが分からない」
と悩むことはしばしばあります。
「どうして今日に限ってトイレの中にまで付いてくるの?」
「なぜ高級なキャットフードだと最初はよく食べるのに、2回目以降は食べないの?」
など、猫の気持ちが分からないことはありませんか?
そもそも猫は私のことをどう思っているのかしら…。何か不満でもあるのかな?
そんな風に猫との暮らしで悩んだ時、初心に帰って見直してみたいことがあります。
今回は、猫と暮らす時に大切な「猫の気持ちを尊重する暮らしのルール」をご紹介します。
■猫をしつけよう、なんて思わない
猫は自分の方から人間と暮らすことを選んだ、とても珍しい「自己家畜化」した動物だと言います。
もともと犬のように知能はとても高いのに、「お手」や「おすわり」をしない理由は
「自分がやりたくないから」
猫はどんなに長く人間と一緒に暮らしていても、決して野性味を忘れない誇り高い動物なのです。
そんな猫に人間側に都合の良いルールを教えようとしても無駄です。猫との暮らしに人間の都合やルールを押し付けると、猫も不幸ですが躾ける人間の方もストレスが溜まってしまうでしょう。
快適に猫と暮らすには
「人間が猫の暮らしに合わせる」
要するに、人間が猫に躾けられた方が上手く行くのかも知れません。
■猫を怒るよりも「気をそらす」
大事なソファーをガリガリ。高価な置物に限って下に落として遊ぶ…。いたずらをした猫をこっぴどく叱っても、
「なんで怒るのかわからニャイ」
のが猫という生き物。なんだか機嫌が悪い、ということは理解してくれますが、
「そうか、コレはやってはいけないことニャンだ!」
とは残念ですが理解してはくれません。猫を怒ることは信頼関係を損ねてますます関係を悪くするだけかも。
猫にして欲しくないこと、やって欲しくない行動は、物理的にそれを置かないようにするか、猫がそれをやってもつまらない、と思うように猫の気をそらせる工夫をした方が懸命です。
いかがですか。猫と暮らす時の基本的な2つのルール。長い間猫と暮らしていると、ついつい人間目線で物事を考え、猫に押し付けてしまいがち。でも猫には猫流の「マイルール」があるはずです。
猫と一緒に暮らす時に上手く行くコツは、
「猫が一体何にこだわっているのか」
「その行動は猫にとってどんな意味があるのか」
を飼い主の方が理解してあげること。その方が猫との距離が一気に縮まる気がします。愛猫との関係に悩んだ時に、ちょっと参考にしてみてくださいね。