「自分が突然の事故や病気で入院することにあったら、猫はどうしよう…。」
2015年度の東京都環境保全衛生課の調査によると、
「飼い主の健康問題でこれ以上飼育できない」
という理由で引き取ったペットの割合は約6割だったといいます。その多くはやはり高齢者。
「2週間の検査入院をしなければならないので」
というわずかな期間でも、ペットを手放すことを選択するシニアの世代は多いようです。
お年寄りではなくても、一人暮らしの方なら誰もが1度は考えるであろう
「自分に万が一のことがあったら」
という問題。いつも心の片隅に引っかかっていませんか?
でも大丈夫。何とかなります!絶対に猫を手放さない、という強い意志と、この3つの方法をぜひ覚えておいて下さい。
■自分にもしものことがあった場合①猫カードを持ち歩く
外出先で不慮の事故にあってしまった、急に家に戻れない事態が発生した場合などに備えて、いつもバッグに
・緊急連絡先
・家に猫がいます
と書かれた「猫カード」を作って持ち歩きましょう。猫の名前、年齢のほか、食べ物の好き嫌いやかかりつけの病院、体質も書き込んでおくとすぐに猫の面倒をみてもらいやすくなるはずです。
■自分にもしものことがあった場合②動物愛護推進員に相談する
もう猫を飼えないと思ったとき、家族が引き取ってくれない場合などはすぐに保健所、と考えるのは早計です。
環境保全衛生課では、日本の各都道府県などが委嘱している「動物愛護推進員」と呼ばれる人が配置されています。
万が一の場合は相談に乗ってもらえる獣医師やペット訓練士、キャットシッターや動物愛護ボランティアなどを紹介してくれます。
新しく飼い主を探す方法から、一時的に預かってくれる登録ボランティアなど、ペットに関する様々な相談に無料で乗ってもらえます。
ぜひ自分の住む自治体の役所や保健所などで問い合わせてみて下さい。
■自分にもしものことがあった場合③NPO法人を利用しよう
「一人暮らしをしていた人が、急遽老人ホームに入ることになった」「認知症で猫の世話ができなくなった」など、高齢の飼い主さんの悩みを解決してくれるNPO法人が結構あります。
例えば大阪市にあるNPO法人「ペットライフネット」やNPO法人「高齢者のペット飼育支援獣医師のネットワーク」など。信頼できそうなNPO法人を調べて、自分に万が一のことがあった場合に備えておくのも賢い選択と言えるでしょう。
いかがですか。ペットを飼っている人が、いつか必ず考える問題が、
「自分にもしものことがあった時の猫について」
ではないでしょうか。大丈夫、諦めないで下さい。大事な愛猫を野良猫にしない方法は必ずあります。この3つのレスキュー策、ぜひ参考にして下さいね。