我が家の愛猫カイトはあまりガツガツ食べる方ではありません。子猫時代は食の細さを気にして手作りご飯を作ったり、輸入モノのオーガニックフードなども買ってみましたが、味覚はどちらかというとかなり庶民派。
1袋数百円という国産のキャットフードが好きな、飼い主思いのニャンコです。
しかし!お正月に海老や鰹節をいつものご飯にトッピングしたところ、かなりガツガツと平らげてしまいました。
息子が好きな〇○屋のふりかけには見向きもしないのに、山本山のふりかけとにんべんの鰹節が大好き。もしかして、かなり舌が肥えているのでは。。。
猫の味覚に関しては「味音痴」だという意見もあります。今回は猫の味覚と猫にとって一番良いご飯は何かを調べてみました。
■猫と犬と人の味覚を比べてみると
味を感じる器官といえば猫も犬も人も「舌」ですよね。舌には「味蕾」という味を感じる器官があり、100分の3ミリ程度の味蕾1つに数十個の味細胞があります。
味覚には「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うまみ」の5つの要素があり、人の舌には1万個程度の味蕾があるのに対して、犬は1,700個くらい、猫は500~800個程度だと言われています。
また猫は「甘味」を感じない代わりに、「うまみ」に対する味覚が発達しているそうです。
■猫と人では栄養素がこんなに違う!
犬と人は「雑食」ですが、猫の場合は「真性肉食動物」だと考えられています。そのため必要な栄養素が人と猫ではかなり違って来ます。
例えば、肉に多く含まれるたんぱく質の必要量は、人の場合体重1キロに対して1.2g。犬で4.8gですが、猫はそれよりも飛び抜けて多い6.4gです。
■猫に手作りご飯をあげる時
猫と人。やはり見た目も違えば必要な栄養素も違って来ます。たんぱく質の元となるアミノ酸は21種類あり、人に必要なアミノ酸は9種類です。
しかし猫の場合はその9種類に1つ加えて「タウリン」も必要です。タウリンは植物にはほとんど含まれていないため、肉を食べる必要があります。
またビタミンやミネラルの大半は人よりも多く必要です。人と猫の必要量を比べた場合、猫はビタミンAとビタミンB1は6.9倍、ビタミンDは7.9倍、カルシウムは22倍、マグネシウムと亜鉛は3.1倍も必要です。
手作りご飯をあげる場合は栄養が偏らないように気をつけてあげると良いでしょう。
いかがですか。猫のご飯は、手作りご飯VSキャットフードのどちらが良いのでしょうか。猫のブリーダー兼サイエンスライターの岩崎るりはさんによると、
「若い頃は手作りご飯を喜んで食べていても、猫はシニアになるとキャットフードの方を食べるようになる」
と語っています。猫のご飯の嗜好は「年齢」によって変わるのかも知れませんね。