ペットフード協会の平成27年度の調査によると、現在、猫の平均寿命は15,75歳。どんなに長生きしても20年足らずです。
人間が80歳~100歳まで生きることを想定しても、猫の一生はその4~5分の1程度。愛猫と一緒に過ごせる時間は案外短いのです。
猫の一生は年齢に応じて必要なケアが違います。あなたの1日が猫にとったら5日の価値があるということ。愛猫と過ごせる時間を大切にして、猫の年齢にあった飼い方をマスターしておきましょう。
■生後1ヶ月から半年の猫
生後1ヶ月から半年の猫は、人間に例えるなら1歳から9歳の子供と同じ。生まれたばかりの子猫の体重はわずか80~100g程度しかありません。
しかしこの時期、子猫はぐんぐん大きくなります。およそ1週間で体重は倍に成長し、半年経つと立派な成猫。避妊、去勢をする時期を迎えます。体重も2~3kgありますから猫用のミルクや離乳食はもう卒業。母猫と同じキャットフードで大丈夫。
この時期は猫の一生を決定する「社会化」を経験させる時期。親、兄弟、そして人間にもたくさんの触れ合うチャンスを作ってフレンドリーな性格になるように育てましょう。
■半年から10歳
猫の成長のスピードは驚異的です。半年で人間の18歳程度の青春真っ盛り。猫は3~4歳まではやんちゃでイタズラが大好き。行動も活発です。
猫の生後半年から7歳程度が人間なら9歳から44歳程度。人生で一番毛艶が良くて運動能力も抜群です。
7歳を過ぎてくると、猫もだんだん落ち着いてきます。運動量が減って肥満傾向が見られるのはちょうどこの時期。メタボな猫にしないように気をつけましょう。
全体的に被毛に白髪が混じるようになり、腎臓や歯周病といった病気にかかりやすくなります。
定期的な健康診断を受けた方が安心です。
■10歳以上
猫の10歳は人間でいうと56歳。そろそろ定年を迎える時期でもあります。まだまだ元気。でもやっぱり体が動かなくなった…。猫も人間も自分で体の「不調」を感じ始める時期ですよね。
聴力や視力の低下、爪を研がなくなって巻き爪になったり、口臭が気になるようになるでしょう。
今まではしなかったトイレでの失敗やご飯をやたらに催促するなど、人間の「認知症」のような症状が現れる猫もいます。
猫の介護問題、病院の費用やペットロスなど、この年齢の猫を飼っている飼い主は、これから来るであろう猫の最期に備えて覚悟を決めておいた方が良いかも知れません。
いかがですか。我が家の愛猫カイトもあっという間に現在7歳。あんなに可愛かった小さな子猫が、今では目の前の社長椅子に座って私を睥睨するようになりました。
7歳から10歳は猫の壮年期。まだまだ虹の橋を渡らないとはいえ、病気の予防は飼い主の義務です。来年あたり、猫が元気なうちに猫の保険もそろそろ見直そうかしら。。。