いつもじっと見つめて来る猫。何も言ってくれないけど、本当は人間の言葉を理解しているのでは?
猫と人間の脳を比べた場合、基本的な構造はほとんど変わらないと言います。「記憶」と「思考」を司る大脳新皮質は人間の方がはるかに発達はしていますが、猫も人間の「2歳児」程度の知能レベルは持っていると推定されています。
「ご飯」「ダメ!」という短い言葉にきちんと反応しますから、犬のように躾けることも可能です。ただ猫は犬と違って飼い主を喜ばせようと芸を覚えるわけではないので、たとえ覚えたとしてもやってくれるかどうかはお猫様の気持ち次第です。
そんな気まぐれな猫について、飼い主が知っておきたい猫の気持ちを3つご紹介しましょう。
■なぜご飯に砂をかけるような仕草をするの?
猫にご飯をあげても、食べないで砂をかける仕草をしてご飯をこぼしてしまう、そんなことありませんか?
飼い主はご飯が気に入らないのかと心配になりますが、これは猫の本能によるもの。トイレでするような行為を食事中にするということは、「ご飯」を自分の「排泄物」の匂いと混同するから。それによって猫は反射的にご飯に砂をかけて隠そうとするのだそうです。
猫は自分の匂いの元を隠そうとする習性があります。ティッシュなどをご飯の上にかける猫ちゃんもいるようです。
しかし空腹の場合はそんな仕草をしません。ご飯に砂をかけるような仕草をする場合はあまり食欲がない場合だとも考えられます。
■なぜそんなに好き嫌いが激しいの?
猫の食べ物の好みは子猫時代の食習慣で決まると言います。離乳後に食べた味がソウルフードになって頭に「美味しい」とインプットされるようです。
しかし猫は偏食するのが普通だとも言います。同じ味ばかりあげていると突然食べない場合がありますね。
動物は自分の体調の変化を敏感に感じ取り、体内に足りない栄養素を補おうとする本質的な本能があります。わがままで選り好みしているわけではないので、時々成分の違うフードをローテーションであげてみるのも方法の1つです。
■猫は暑いのと寒いのはどちらが苦手なの?
猫の平均体温は37,5度から39度くらい。人間よりも高めです。祖先のリビア猫が砂漠で暮らしていたため、猫は比較的暑さに強いと言います。ある研究者の報告では、猫は52度程度でやっと「暑い」と感じるとか。
このことから、猫は寒い方が苦手な動物のようです。しかし部屋をエアコンをつけっぱなしにすると猫の被毛が乾燥しすぎて体調を崩すことも。部屋の温度よりも「湿度」が大切。冬の室内は猫のために湿度を50~60%に保つようにしてください。
いかがですか。猫の気持ち。他にも聞きたいことが山のようにありますよね。猫の気持ちは猫の「尻尾」「耳」そして「姿勢」に注目するとよくわかります。猫は言葉よりも体で気持ちを表現するのが得意。
猫とのコミュニケーションは、猫の様子を観察できる毎日のスキンシップが大切なようですね。