昨日までは元気だったのに…。まさか、信じられない。しかし、「猫の突然死」は決して他猫事ではありません。
何といっても猫は「病気を隠したがる」動物。そして案外身近な病気が、「猫の突然死」を引き起こす可能性があることがわかっています。
また、猫種によって、かかりやすい病気があります。飼い主さんは大事な猫を突然失わないために、ぜひこの病気の予防対策をして下さい。
■猫が突然死しやすい病気:フィラリア症(犬糸状虫症)
フィラリアといえば犬の病気だよね?と思っていませんか。確かに犬に比べれば、猫の場合、寄生するフィラリアの数は非常に少ないといいます。しかし0ではありません。
そして猫の場合、もしこの病気にかかると猫の状態によってはアナフィラキシーショックなどの合併症が出る可能性があるため、成虫駆虫薬の投与が難しいといいます。
この病気は「蚊」が原因です。最近は温暖化になったせいか、夏以外でも「蚊」を見かけることはよくありますよね。
日常非常によく見かける「蚊」。フィラリア症(犬糸状虫症)になるとフィラリア虫体が肺動脈に寄生し、肺動脈に詰まって急性の呼吸困難が引き起こし、突然死を招くこともあるとか。そしてアナフィラキシー反応の症状は、たった1匹のフィラリアに対しても発生する可能性があるのです。
現在はほぼ100%フィラリアを駆除できる薬も開発されています。たとえ室内飼いの場合でも、真冬以外は月に1度は予防薬を定期的に投与した方が安心です。
■猫が突然死しやすい病気:心臓病(肥大型心筋症)
猫でも犬でも人間でも、突然死する原因の1つにあげられるのが心臓の病気です。特に心臓の内部に血栓ができる心筋症は猫種によってかかりやすい病気だそうです。
肥大型心筋症にかかりやすい猫は、大型の猫に多いといいます。メインクーン、ラグドール、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・フォールドなどの猫ちゃんは遺伝的にこの病気にかかりやすいそうです。
この心筋症は最初は症状がほぼないという肺水腫、腎臓への血流が低下する急性腎不全などの病気にも関係があります。
まさに昨日までは元気だったのに…。という突然死はこの心臓病が原因の場合が多いといえます。
いかがですか。猫の突然死。もちろん猫が突然死んでしまう理由はこの2つだけではありません。意外に多いのが「外傷」によるもの。数日前に頭に打撲や傷を負ったことが原因で死んでしまったり、またはストレスが原因で病気を発症し、猫の寿命を縮める場合もあります。
これからの季節、ポインセチアなど、猫が食べたら危険な植物を誤って食べてしまって…。ということも考えられます。
遺伝性の病気は仕方ありませんが、飼い主が知識を持っているだけで、リスクを回避できることもあります。
猫壱でもできるだけ「猫と飼い主さんのQORを向上する」ような記事を紹介できるように頑張りたいと思います。毎月1回、セミナーを開催しているのも「猫の幸せ」を考えているからです。
■自宅で猫の病気を発見しよう
自宅で発見できる病気のサイン、愛猫のためにぜひ知っておきたいですよね。12月18日のセミナーでは、猫ドクターの服部幸先生にお話をして頂きます。
参加者には抽選で猫壱の商品をプレゼント!愛猫ちゃんへのクリスマスプレゼントが貰えるかもしれません。
■セミナーの内容
・日時:2016年12月18日(日)
・内容:セミナー講師・服部幸による『自宅で発見!病気のサイン』
・開演:13:30~15:30 (開場13時)
・場所:MFPR六本木麻布台ビル6階 東京都港区六本木1-8-7(東京メトロ南北線六本木1丁目駅より徒歩3分)
・参加費:4,000円
・定員:先着200名
お申し込みはこちら
皆様のご参加をお待ちしております。