ゼンゼン関係ありませんが、私の知人でちょっと変わった男性がいます。職業は歯科医。織田裕二によく似たイケメンですが、なぜか女性のブラジャーを付けるのが好きなのだとか。
ファッションアイテムは全てランバン(メンズ)で女装癖はありません。人に見せることもなく、こっそりと着用しているそうです。
彼のこの行為を「変態」と呼ぶのか「個人の趣味」と呼ぶかは個々の意見が分かれるかもしれませんが、人様に迷惑をかけているわけではありません。私の個人的な意見としては、イケメンだけに、「ちょっと残念な人」という感じがします。
犯罪および人に迷惑をかけなければ、どんな性癖があってもまあ許せるような気はしますが、「メス猫はSMが好き」という意見にはちょっと目を疑いました。
この大胆な意見を本に書いているのは、サイエンスライターの岩崎るりはさん。猫の研究家兼チンチラのブリーダーとして人気がある方です。
彼女の著書、「猫のなるほど不思議学」(ブルーバックス)という本には、他の猫の本とはちょっと違う「猫の性生活」がかなり詳細に著述されています。
長年観察、科学的に検証した結果、どうやら本当に「メス猫はSMが好き」らしいという結果に至ったのだとか。読んでいて、なるほど~と頷けてしまったので、皆さんにも内容をご紹介しましょう。
■猫の恋愛はメス猫主導型
ご存知の方も多いかもしれませんが、猫の発情期はおよそ年に2回程度。日照時間が長くなる春と秋に、悩ましげに鳴くメス猫の声が外に響き渡ります。
猫の発情はまずメス猫から始まります。メス猫が発情しない限り、オス猫は発情はしないと言います。猫の恋愛は「メス猫主導型」と言えそうです。
どの猫と交尾をするのか決めるのもメス猫です。発情期はメス猫の周りを複数のオス猫が取り囲みます。
そしてメス猫は一夫一婦制ではなく、「一妻多夫制」複数のオス猫と「多回交尾」する乱交型です。季節発情するメスと異なり、オスはメスの刺激次第で周年発情すると言いますから、なるほどメス猫は「女王様」タイプなのかもしれません。
■猫は早漏でSM好き?
猫の交尾時間は普通5~10秒程度。まさにあっという間に終わります。ちなみに象の交尾時間は30秒、人の場合は約40%が5分以内、ハエで15分、犬は30分程度です。
そしてオス猫のペニスは交尾中にペニスから硬い棘が飛び出してメス猫の生殖器を傷つけます。メス猫は交尾のたびに絶叫して後ろ足でオス猫を蹴り上げようとするそうです。
しかし!なぜかメス猫はそんな痛い性行為なのに、発情期の間中、複数のオス猫と交尾をします。猫の精子の数は人の8倍。1度の性行為で妊娠はほぼ確実なのに、どうして痛い行為を続けるのでしょうか。
精神分析学の大家、フロイトは、
「苦痛は快感を感じる可能性を有する」
と語っています。科学誌「ネイチャー」でも「痛感刺激は性感刺激を高める」という説もあります。著者の岩崎るりはさんは、このことからメス猫が悲鳴をあげているのは単純な苦痛を感じているのではなく、性的快感を伴う痛みを受けているからだ、と推測しています。
いかがですか。猫の性生活、人間に負けないくらい奥が深いようです。ちなみにメス猫はSMが好き、というのはあくまでも猫同士間の推測であって、飼い主にいじめられるのが好きというわけでは絶対にありません!
人間が猫を虐めたらそれは100%「犯罪」です。100万円以下の罰金になりますから、くれぐれも誤解しないでくださいね。