「ネコは3日で恩を忘れる」といいますが、我が家の愛猫は非常に甘えん坊。今年7歳になる良い年のオッサンですが、毎朝毎晩ゴロゴロと喉を鳴らしながら「抱っこ」をせがんで来ます。
こんなにベタベタに甘えて来る猫を見ると、「死んでも忘れないよ!」と愛情がわいてきますが、もしかしたら、当の猫の方は、飼い主にそれほど愛情を抱いていないかも(泣)
「忠犬ハチ公」という映画はあっても、「忠猫トラ吉」という映画はありませんよね。「フランダースの犬」のように最期まで飼い主に寄り添ってくれる猫の話、あなたは聞いたことがありますか?
果たしてネコはどこまで飼い主に愛情を持っているのでしょうか?今回は、ネコの知られざる生態について調べてみました。
☆ネコはやきもちを焼くの?
ツンデレな猫。飼い主がどんなに溺愛しても、抱っこを嫌がり、キャットタワーの上からじっと飼い主を見るだけ…。こんなネコはとても多いようです。
そんなネコでも、飼い主が他のペットや誰かに注目していると、果たしてやきもちを焼くことはあるのでしょうか?
2015年11月に発行された日経サイエンスの記事によると、
「犬がやきもちを焼くことは研究で分っている。おそらくネコも同じだろう。」
とコメントしています。しかし犬や猫は時間の長さの違いは区別できても、数秒程度の短い時間に限られているため、やきもちを焼くとしても数秒後には忘れてしまうそうです。
しかしこれははっきりした研究で報告されていないので、ネコの能力はまだ未知数だと考えられています。
☆ネコはいつまで飼い主を覚えている?
ネコの記憶力はエサを使った実験によると、「16時間」は記憶を保持できることが分っています。猫の脳は、約9割が人間の脳と同じ構造になっているそうです。そして猫の知能は人間の1歳~3歳くらいだと考えられています。
3歳の子供がもし母親と離れてしまった場合、1週間や10日くらいは母親に会わなくても絶対に忘れはしないような気がしますが、ネコの場合はほんの数日会わなかっただけで飼い主を忘れてしまうこともあるのかも知れません。
いかがですか。ネコの記憶力。これは個体差や環境でかなり変わるようです。3年ぶりに会ったのにネコが覚えていてくれた、という話も聞きます。でも犬に比べれば記憶力はやや劣るかもしれません。
しかしねこは「嫌な事は絶対に忘れない」とも言われます。幼少時に人間に虐められたネコは、なかなか保護しても人間に馴染めない、という話も聞いています。
実はネコは飼い主を覚えているのにわざと「知らん顔」をしているのかも。皆さんの愛猫はいかがでしょうか。