不機嫌な顔をした子猫がシェルターに
不快な皮膚の状態にずっと耐えていた
この子猫、たたの不機嫌な子猫ではないのです。この子は疥癬(かいせん)という皮膚病を患っており、痒みや脱毛など不快な症状とずっと格闘していたのです。
疥癬になると、初期には顔面や耳介の皮膚に脱毛や赤い発疹(ブツブツ)ができ、フケやカサブタが目立つようになります。これにともない、皮膚が肥厚してくるため、顔や耳の皮膚にシワシワができ、まるで年をとった猫のように見えます。時間がたつにつれ、猫ヒゼンダニは体の他の場所にも寄生し、背中や四肢、腹部にまで病変部が広がることがあります。かゆみの程度は様々で、あまり気にせず時々かくくらいの猫もいれば、かゆみのあまり血が出るくらいかきむしる猫もいます。出典:http://www.petwell.jp/disease/cat/kaisen.html
しかめっ面の理由は?
疥癬の症状の特徴である皮膚の肥厚がこの子の顔をまるでにらんでいるように変えてしまっていたのです。
「この子がこれまでどれだけの苦しみに耐えて来たのか。それはこの子がかわいく変身して行く姿よりも想像しがたいものでした」
サンホセ・アニマルケアセンターの専属獣医であるシャロン・オスターマン先生は収容された当時の子猫の様子をそう説明します。
「彼女はあまり動かず、不機嫌そうな顔をしてただじっと座っていたんです」
笑顔を取り戻す治療を開始!
オスターマン先生の医療チームはさっそく子猫の治療に取り掛かります。疥癬の原因である猫ヒゼンダニを駆除するため、週に1度のペースで駆除薬を1ヶ月に渡って投与しました。
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みるみるうちに表情は変わっていき・・・