吹雪の中突如姿を消したウィル
その日は突然やって来た
それは2016年7月のこと。ノーマさんが帰宅し裏庭に通じる扉を開けると、そこには一匹の見覚えのある猫の姿が。その猫は一目散に家の中のベッドルームへと向かいました。出典:https://www.thedodo.com/cat-missing-19-months-prince-edward-1975460761.html
「彼は自分の部屋がどこにあるのか覚えていました。とても嬉しかったわ」とノーマさん。
もちろんその猫はノーマさん一家が19か月も再会を待ち続けていたウィルでした。長い長い19ヵ月もの間、一家にはもう2度と会えないかもしれないという最悪の結末が何度も頭をよぎったことでしょう。そんな不安を払拭するかのごとく突然戻ってきたウィル。一体これまでどこでどうやって生きてきたのでしょうか。
幾度もの死の危険を乗り越えて
家族はウィルとの再会を奇跡だと喜びましたが、恐らくここに戻って来るまで何度も何度も死の危険にさらされ、命からがら帰還を果たしたものと思われました。出典:https://www.thedodo.com/cat-missing-19-months-prince-edward-1975460761.html
「見つかった時の彼の状態は酷いものでした」
ウィルを診察したニューパース動物病院のリスター先生は当時の状況をそう振り返ります。
吹雪きの中で失踪したウィルは凍傷により耳の一部が欠けており、お腹を空かせて痩せこけていたのだそう。19か月もさまよっていたわけですから傷だらけなのも無理ありません。
ところがそんなウィル、食欲は旺盛でわずか2週間で200gも体重が増加したのだとか。実に強い子ですね。
診察台に乗るとすぐにお腹を見せてスリスリゴロゴロするなど非常に人懐っこいウィル。どうやら食べ物だけでなくかなり人の愛に飢えていたようです。ご覧の通り病院ではスタッフにたっぷりかわいがってもらって満足そうにしていますね。
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ウィルの身体には危険を免れてきた数々の傷が