愛情いっぱいに育ったジョージ
フィオナさんの愛を一身に受けて育ったジョージ。それはそれは幸せに暮らしていました。
今年の3月までは...
やむを得ず帰国の途に
それは2016年の3月のことでした。フィオナさんは病気になり、その治療のために故郷のアイルランドに帰国することに。
「病気が治ればすぐに再会できる」
そう信じてジョージのお世話を隣人に託したのですが、思いのほか治療が長引きます。
ジョージのことを思うと歯がゆい気持ちのフィオナさんでしたが、少なくともご飯も住む家もあるからきっと我慢して待ってくれている。そう信じていました。
しかし事体は思わぬ方向へ...
一人ぼっちになったジョージ
無情にもジョージのお世話お願いした隣人カップルは、彼を残して引っ越しをしてしまいました。
隣人がジョージを置き去りにしたのか、彼が自ら隣人の家を去ったのか、それは定かではありませんが、ジョージを見捨てて出て行ったことは紛れもない事実。
その後ジョージは隣人の家から約20kmも離れた場所で親切な人に発見されシェルターに保護されました。それまで家の中が世界の全てだった老猫が、外の世界をどれだけの間一人さまよい辛い思いをしてきたのか、それは誰にもわかりません。
幸いジョージはマイクロチップを装着していたため、シェルターから飼主のフィオナさんに連絡が届きました。フィオナさんはその時初めてジョージの身に起こったことを知ることとなったのです。
フィオナさんはどうしてもジョージを取り戻したいのですが、その為の費用を捻出することができません。シェルターには収容期限もあり、急がなければジョージは譲渡対象になってしまいます。
そこでフィオナさんの友人が立ち上がります
フィオナさんとジョージの再会のために!
7月のこと
フィオナさんの友人、ケイトさんとサラさんはウェブ製作会社の上司であるのロナンさんにある相談を持ち掛けます。それはジョージとフィオナさんを再会させるために募金を募るプロジェクトを立ち上げるというものでした。
事情を聞いたロナンさんもプロジェクトに加わり、GoFundMeというサイトで募金活動を始めました。このサイトにリンクするFacebookのページも立ち上げたことから、たくさんの人々に情報が拡散され、ほんの数週間で目標額に達しました。
これで二人は再会できます!
2人は感動の再会を果たす
海を越えてアイルランドへ!
優しい友人やたくさんの人々の善意によって再会を果たしたフィオナさんとジョージ
ロナンさんはこう話します
「収容当時のジョージの状態はとても酷く、長い間辛うじてなんとか一人で生き延びてきたようです。けれど獣医さんがとてもよくしてくれたからアイルランドに着いた時にはすっかり元通りのジョージになっていたの」
再会の瞬間、ジョージは一目でフィオナさんに気付いたそう。大好きな飼い主さんのことを忘れてはいませんでした
この写真を見れば、二人がどれだけ求め合っていたかは一目瞭然です
「それはもう人生最高の日だったわ!もう2度と会えないと思っていたジョージにまた会えたんですもの!」
フィオナさんは涙ながらにそう話します
「なかなか病気が治らなくて辛い日々を送っていたけど、ジョージを取り戻したその瞬間、まるで人生がひっくり返ったような気分だったわ。友人からプロジェクトの話しを聞いた時はてっきり冗談だと思ったけど、まさか実現できるなんて... 本当に言葉も無いくらいよ」
ジョージを取り戻すために募った募金の残りは助けを必要としている動物達のためにGalway Cat Rescueという動物保護団体に寄付されました。
フィオナさんとの再会以来、ジョージは今まで以上に甘えん坊に
アイルランドでの新しい生活にもすっかり馴染んでいるそう
家猫ジョージは外の世界ではなく室内での生活がやはり幸せのようです
もう2度と離れ離れになることはありません
二人の絆は誰にも奪うことのできない固いものなのでした
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