盲導犬の本当の生活を知ろう!
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日本にある盲導犬の訓練施設は、たった9施設しかありません。実に少ない数だと思いませんか?しかも、パピーウォーカーと呼ばれる専門の「育ての親」から離れ、訓練所で盲導犬になれるのは、僅かな頭数だけです。実は全てが盲導犬になれるわけでは無いのです。従い、盲導犬が引退まで働ける頭数自体は極めて限られているんですね。
盲導犬がどうやって誕生するかを解説しています。
盲導犬として活躍できる期間はどれくらい?
盲導犬候補生となる犬は、生まれて1ヶ月半は母犬と過ごし、生後1ヶ月半で親から離して訓練所が適格として選んだ、パピーウォーカーのご家庭で1年間預けられ、人の生活と簡単な日常的なしつけと愛情を注がれることになります。
その後盲導犬訓練所で引き取ることで、今度は7ヶ月間の訓練に入るのです。そして目の不自由な方と一緒に訓練を重ね、盲導犬訓練所を卒業するのは生後2歳ぐらいです。犬の寿命を考えると、引退まで働ける期間はおよそ10年未満ということになります。
盲導犬引退後はどうなるの?
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盲導犬として活躍する限界は、約10歳前後~12歳までと言われています。これは、犬の寿命と人間との寿命の差でありますが、目の不自由な方が、生きておられる間はその眼の代わりであり、寿命は人間の方が健康であれば犬より遥かに長いです。従い、目の不自由な方がまだ存命中のうちに、盲導犬は引退するケースは多いですね。
盲導犬は寿命の限界まで働きます。
つまり、盲導犬が引退する頃はかなりな老齢犬になっているとうことです。全国にある盲導犬訓練所の規定では、大体12歳を目処に、盲導犬訓練所の指導員が盲導犬として続けられるかどうかを判断します。
つまり引退させた方が犬にとって良いのかどうかは、専門家が判断しているということです。
盲導犬を引き取れる資格がある人は限られている
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パピーウォーカーが引き取る
盲導犬の老後、つまりは引退後は3つの引き取る方法が取られます。一つは育ての親であるパピーウォーカーが引き取るというものです。盲導犬はその活躍中は全く知らない人と生活はします。しかし性格の特徴を活かして訓練され、相性の良い人の元で使役犬として働きますが、その性格はまず変わることがありません。引退後も子犬の頃の特性はそのままであることも多いです。
またパピーウォーカーも盲導犬協会の説明会を受け、資格がある人だけですからそうした経験があるなら、引退後もパピーウォーカーが引き取るのは極めて自然なことなのです。
盲導犬専用の老犬ホームが引き取る
北海道盲導犬協会では、現役の盲導犬生活を終えた高齢犬を引き取る「老犬ホーム」を運営しています。昭和53年に日本で初めて設立され、協会職員とボランティアにより24時間体制で、引退した盲導犬を引き取りお世話をしています。
引退した盲導犬を心優しくお世話しています。
引退した後の盲導犬はもう既に高齢犬ですから、単に犬を飼っているからという理由だけでは引き取ることは出来ません。キチンと老齢犬を引き取り介護やお世話を24時間体制で出来る老犬ホームは、今後もっと増えて欲しいと願うばかりです。
盲導犬老犬ホームでのボランティアになるためには?
現実には、盲導犬を最終的に最初に引き取るのは、全国の盲導犬協会です。その意味では、一般の人が引退した盲導犬を引き取るというのは難しいといえます。優先順位としては盲導犬協会の次に、引退した盲導犬を引き取る権利があるのはパピーウォーカーです。
それ以外は、盲導犬協会が運営している老犬ホームでボランティアとして働く以外にはありませんね。あるいは貴方がパピーウォーカーになるかどうかでしょう。
引退犬オーナーになろう!
ところが嬉しい事に、最近では全国の盲導犬協会では、協会に寄付をするなどして引退した盲導犬を引き取る、老齢犬のオーナーになる仕組みを取り入れているところがあります。
全国盲導犬訓練施設一覧です。
引退した盲導犬のオーナーになる条件は?
原則は一日中家にいる方がおられるご家庭と、室内飼育、当然最後まで面倒を見られる犬を最後まで飼育してきた人が、引退後の盲導犬のオーナーになるための資格です。
そして、譲渡時に数万円の寄付金などの条件もあるので、各地の盲導犬協会で引き取ることが出来るかどうか、問い合わせてみると良いでしょうね。「キャリアチェンジ犬」などとも呼ばれているので、検索してみてください。