車の窓から犬が!
LeventeGyori/shutterstock.com
信号待ちで隣に停まった車の窓から犬が顔を出していることがあります。
そんなときの犬は、みんな嬉しそうな楽しそうな表情でご機嫌ですよね。
犬は車に乗るのが大好きな動物です。
あまり視力はよくないのですが、動態視力といって動いているものを目で追う能力が優れているので、窓の外の景色を見るのは楽しいのでしょう。
窓を開けてもっとはっきり見せてあげたいと思うところですが、窓を開けると犬は顔を出してしまいます。
交通量の多いところでは排気ガスも多く犬の健康によくないばかりか、もし窓から犬が飛び出してしまうと危険です。
大切な愛犬が交通事故に遭ってしまうばかりか他のドライバーにも迷惑をかけ大惨事を引き起こしてしまうかもしれません。
これから愛犬とドライブに行こうと思っているあなたに犬が車の窓から顔を出す理由と安全対策について情報をお知らせします。
ぜひ準備万端で楽しんでください。
犬が窓から顔を出したくなるのは「匂いを楽しむため」
Trudie Davidson/shutterstock.com
犬の嗅覚は人間の100万倍以上と言われています。
それだけ嗅覚が発達しているので、犬は車の窓から顔を出して、色々な匂いを楽しんでいるんですね。
きっと家の中だけでは感じられない匂いを感じて居るんですね。
季節をいち早く感じさせてくれる花の匂いや、市街地ではお店からおいしい匂いがしてくることでしょう。
短時間でたくさんの種類の匂いを嗅ぐことは犬を夢中にさせてしまいます。
私たちは気にしていないような、雨の匂い、土の匂い、季節の変化の匂いもきっとかぎ分けていることでしょう。
犬が窓から顔を出したくなるのは「風を感じるため」
走行中ではなくても、車の窓から顔を出して、普段は感じない風を感じていることもあります。
場所が町中ではなく、草原や海沿いであれば尚更風を感じるテンションは上がっていることでしょう!
自分が走っている時に感じる風とはまた違い、とても気持ち良いみたいですよ。
犬が窓から顔を出している時の注意点!
anon_tae/shutterstock.com
窓から犬が飛び出してしまわないように、窓を開ける幅をせまくしておくようにしましょう。
ただ、車の窓は上から下に開くようになっていますので窓を開ける幅をせまくすると窓の上の方だけが開くことになり、座高の低い小型犬や中型犬ではシートに座ったままでは窓から顔を出すことができません。
それでも匂いや風を感じることはできるのですが、犬はやはり顔を出そうとして開いている窓にしがみつきシート上に不安定な姿勢で立ち上がることになります。
これではブレーキをかけたりカーブを曲がるとき、犬が転んだりシートから足元に転落してしまいます。
転落の仕方によっては怪我をするおそれもありますし、そうでなくてもこうしたことの積み重ねが後々に犬の足腰に負担をかけヘルニアのような病気につながります。
可能であれば後部座席に犬と一緒にもうひとり乗ってもらい、その人に犬が顔を出し過ぎたり座席から転落しないよう見てもらうと安心できます。
気温が低い季節にあまり長いこと顔を出していると犬が鼻水を流していることがありますので、そんなときは少し休憩させるよう臨機応変な対応もしてもらえます。
Annette Shaff/shutterstock.com
もし飼い主さんと犬だけでドライブするときに犬が窓から顔を出すことを許すのであれば、座席の足元を段ボールや荷物で埋めて段差をなくし、犬の座高を補うことができるクッションをしっかり固定させて置いてあげたり、犬が安定して乗車することのできるドライブボックスをシートに取り付け犬の顔が出せる高さに調節してあげましょう。
ドライブボックスは体重15キロまでの犬に対応したものがAmazonをはじめとするネットショップ数多く販売されており、安価なビニール製なら2,000円以内から、高級感のある柳で編んだかご製のものは6,000~8,000円で購入することができます。
車の停止中でも、窓を大きく開ける場合は、犬にハーネスをつけ車内のヘッドレストにリードでつなぐなどして、飛び出し防止対策を行うように!
走行中、すれ違ったり、追い越してくる車との距離が近く、犬の鼻先すれすれなんてことにならないように顔の出し過ぎにも注意ですよ!
できれば窓を開けるのはのどかな郊外に限定し、交通量の多い道では窓を閉めて犬にはちょっと休んでもらい飼い主さんは運転に集中する方がよいでしょう。
犬が風や匂いを感じて気持ちよさそうにしている姿は、一緒にドライブを楽しんでくれているみたいで嬉しいですよね。
事故で悲しい思いをしないように、飼い主さんはしっかり車内環境を見直してあげてくださいね!