歩かない理由その1・病気やケガの疑い
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今まで散歩が好きだったのに急に行きたがらない、歩かないという場合は病気やケガが疑われます。
健康状態はどうですか?
腰や関節の痛みや心臓や呼吸器系の病気が隠れているかもしれません。
病院へ連れて行って診てもらうと安心ですね。
肉球をすりむいたり、とげが刺さっている、ハーネスや首輪がきつ過ぎる、痛みを引き起こしているなどの理由で犬は歩かないことがあります。
高齢の犬や病気の犬は疲れて歩かないことがあります。
少し休憩すればまた歩き始めるでしょう。
肥満も歩かない理由の一つです。
体重管理にも注意してください。
歩かない理由その2・散歩で怖い思いをしたトラウマ
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精神的な理由が考えられます。
以前の散歩の時に、他の犬や子どもに会って怖い思いをした、花火や工事などの大きな音にびっくりしたなどが引き金で歩かないことがあります。
ストレスを発散するはずの散歩で、ストレスが溜まってしまっては可哀想ですよね。
このような精神的な理由で歩かない場合は、散歩のコースや時間帯を変えてみるといいでしょう。
また、おやつやご褒美を使い歩くといいことがあると教えることで、少しづつ恐怖心を克服出来るように助けることもできるでしょう。
真夏の炎天下はアスファルトがとても熱いので、それがトラウマになって歩かない犬もいます。
朝や夜の時間に散歩することで犬の負担は軽減されるでしょう。
歩かない理由その3・散歩デビューのタイミングと主従関係
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生後3週から10~12週くらいが、外界からの様々な刺激に慣れやすい社会化感受期と言われています。
この時期に子犬は様々な周りの環境に適応していくのですが、この時期に外に出さずに箱入り犬にしてしまうと、散歩デビューが遅くなったために散歩で体験する刺激が恐怖に感じることがあり、歩かないことがあります。
逆にこの感受期に散歩で怖い経験をすると、その記憶が強く残り、生涯にわたって散歩を怖がることもあるようです。
このような場合は、原っぱや人が少ない自然公園などの刺激の少ない場所に連れていくのがベストです。
少しずつ散歩は怖くないということを学習させるのです。
人も犬もリラックスして、のんびり散歩できるのが理想的ですね。
主従関係がしっかりできていないことも犬が歩かない理由に挙げられます。
この場合は、リーダーウォークを教える必要があるでしょう。
犬が散歩の際に歩かない理由のまとめ
散歩の主導権を握っているのは飼い主ですが、犬にも歩かない理由があります。
そして、犬が歩かない時、無理やり引っ張って歩かせようとするのではなく、どうして犬が歩かないのか理由を考えるようにしましょう。
病気やケガなら「痛いんだね、しんどいんだね」、精神的な理由であれば「分かったよ、怖いんだね」と犬の気持ちに寄り添い愛情を持って対処してあげましょう。
散歩は本来楽しく、犬の必要を満たすものです。
この記事が楽しいお散歩の参考になれば幸いです。