犬の掃除機嫌い 吠える・噛み付く原因
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犬が掃除機に対して吠える・噛み付くといった攻撃をする原因の一つに社会科不足であることが挙げられます。
掃除機独特の音や動きに過敏に反応してしまうことで、掃除機を敵とみなして威嚇し攻撃するようになります。
また、これは攻撃性の中でも恐怖による攻撃という位置づけによるものが多く、自分を守ろうとしている行動です。
臆病な犬に多く見られます。
さらに掃除機に対して嫌な記憶が刷り込まれている場合でも、掃除機に吠える・噛み付くなどする原因になります。
一時的なものだからと対処をせずに放置していると、悪化してしまい、対象が掃除機だけでなくなる可能性もあり得ます。
また、掃除機に対しての攻撃で犬が怪我をする可能性もあります。
嫌いな原因を見極め、適切な対処をして犬が掃除機に対して吠える・噛み付くなどしなくてもいいように教えてあげましょう。
犬の掃除機嫌いの対処法
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犬の掃除機嫌いの対処法は地道な馴致になります。
これから子犬を迎える方は掃除機嫌いにならないように、最初から馴致を徹底して、慣れさせていきましょう。
すでに掃除機嫌いな犬は、掃除機嫌いの原因やどの程度で吠える・噛み付くといった行動に出るのかを把握するところから始めてみましょう。
掃除機本体に慣れさせる
まずは、掃除機本体の存在に恐怖を抱かないか観察してみましょう。
たいていの犬より掃除機のほうが動きも含めて大きいので、存在自体に慣れさせましょう。
掃除機を犬が普段生活する部屋に置いておくだけで結構です。
怖がらなければよくほめてあげましょう。
少し怖がるようなら、掃除機の近くで一緒に遊ぶなどして存在に慣れさせましょう。
掃除機の動きに慣れさせる
掃除機本体に慣れたら掃除機の動き慣れさせます。
いきなり大きく動かすと驚いてしまうので、掃除機を寝かせたまま少しだけ前後させるところから始めましょう。
肝心なのは焦らないこと少しでも犬が怖がったり、吠える・噛み付くしぐさを見せたらレベルを下げて慣れさせます。
掃除機の音に慣れさせる
掃除機嫌いな原因として多いのが掃除機の音です。
モーター音や空気の吸引音は、犬にとって人間よりも不快に感じるのかも知れません。
これが原因で吠える・噛み付くといった攻撃行動に出るなら、音を重点的に慣れさせる必要があります。
弱の設定から始めて犬の様子を見ながら徐々に上げていきましょう。
弱の設定でも吠える・噛み付くようなら別の部屋で掃除機を起動させ、音のみで慣れさせるところから始めましょう。
掃除機の総合的な動き音に慣れさせる
掃除機の動きも音も大丈夫そうなら実際に掃除をしてみましょう。
一連の馴致の手順の中で嫌いな原因がわかれば、そこを丁寧に対処することで克服できます。
また、特定の場所を掃除しようとすると吠える・噛み付くようなら縄張り意識による攻撃行動かもしれません。
原因を見極めてその都度対処しましょう。
犬が掃除機嫌いを克服するまでの対処法
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掃除機嫌いの原因がわかり、対処をしていきますが、人間側も犬への配慮と妥協・打開策が必要です。
一定のラインを超えると吠える・噛み付くことがあるかもしれません。
その都度対処することが必要ですが、完璧でないうちは掃除は散歩に行っている間に済ませるなどして吠える・噛み付くといった失敗を回避する対処が必要です。
人間にもどうしても譲れないものがあるように犬にも譲れないものがあります。
生き物なら当然です。犬であろうと相手の気持ちに理解を示して付き合うことが大切です。
すべてにおいて人間の望むままに行動させるのがしつけではありません。
しつけはあくまで、人と犬が共存できるルールを犬に教えるものであり、犬を機械のように自在に動かすためのものではありません。