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猫のしっぽの付け根は急所!?叩くと痛がる原因と注意点を知ろう!


猫のしっぽの付け根を叩くとどうなる?

しっぽの付け根を触られてとても喜んでいる猫もいます
しっぽをゆらゆら揺らして気持ち良さそうにしてくれます。

そんな反応をされるとついつい構いたくなってしまいますが、中には嫌がったり、痛がる猫もいます。



こちらの猫は、しっぽの付け根は触られたくないようです。
嫌がるにしても、何ともかわいい反応ですよね。
けれど、中にはものすごく痛がる猫もいるのです。

このように猫によって反応が違うしっぽの付け根は、一体どんなメカニズムになっているのでしょうか。

猫のしっぽ、付け根のメカニズム

猫のしっぽの付け根辺りは、背骨が細くなっている辺り。

馬尾(ばび)と呼ばれていて、ここからは尾骨神経、骨盤神経、下腹神経、陰部神経、坐骨神経など沢山の神経が出ています。

後ろ足の動きや、排便のコントロールをする神経が集まっているので、猫にとっては急所の一つ、とても大事な部分なのです。

しっぽの付け根に触られるのを嫌がる猫は、急所に触らないで!という意思表示をしているのですね。
一方、もっと触って!とアピールをしてくる猫もいます。

しっぽの付け根は多数の神経が通っているぶん敏感だから、というのが一般的な説ですが、猫が自分で触れない場所なので、触ったり、叩いてもらえると嬉しい、ということもあるようです。

しっぽの付け根を触られるのが好きな猫でも、そこが急所であることは変わりありません。

触るときには、以下の注意点に気をつけましょう。

しっぽの付け根を触る・叩くときの注意点

Cute girl petting a furry cat outdoor. Sitting on wooden bench with green wall background

mimagephotography/shutterstock.com

しっぽの付け根を触られることが好きな猫の中には、撫でるより叩く方を好む猫もいます。

ついつい叩く力が大きくなりがちですが、しっぽの付け根には生きるのに重要な神経が多く通っています。

注意点は、いくら猫が喜んでいても、パンパンと音がするほど強く叩かないこと。

しっぽの付け根は猫の急所なので、嫌がったり、痛がる素振りを見せたらすぐに触るのを止めてあげてくださいね。

一般的に、トントンと一定のリズムで軽く叩いてあげたり、擽ってあげると喜ぶ猫が多いようです。
注意点に気を配って、猫と良好なスキンシップを図りましょう♪

異常に痛がる場合は病気の可能性も…

触ると怒るようになった、触ると異常に痛がる、腫れが見られるなどの場合は、病気の可能性があります。

しっぽの付け根を触られたくない、主な病気をまとめました。

肛門嚢炎

しっぽの付け根の辺りに腫れが見られ、痛がる場合、肛門嚢炎の可能性が考えられます。

猫は、自分の縄張りを主張したい時、お尻を擦りつけたりします。
これは、肛門の左右にある袋状の肛門腺から出る匂いをつけているのですが、この分泌液が詰まり、炎症を起こしてしまうことがあるのです。

特に室内飼いの猫の場合はテリトリーを主張する必要もないため、詰まりがち。
排便などで一緒に排出されたりもしますが、溜まりすぎて破裂してしまうこともあるのです。
腫れてしまって痛がる場合はすぐに獣医さんに診せて下さいね。

ちなみに、付け根付近が腫れてなくても、猫がお尻を舐め続けていたり、床に擦りつけるなどしている時は分泌液が詰まっている可能性があります。
注意点は、肛門腺が破裂する前に絞ってあげること。
自分で絞ることもできるので、猫が嫌がらない場合は以下の動画を参考に挑戦してみてもいいでしょう。

肛門腺絞りのやり方



用意するものは分泌液を拭き取るためのガーゼやティッシュ。
また、かなり臭いので手に付かないよう手袋もあると良いでしょう。

やり方は、猫のしっぽを片手で持ち上げ、もう片方の手でガーゼを猫の肛門に当てます。

肛門の左右斜め下、ちょうど時計の4時と8時の方向に肛門腺があるので、指で抑えて下から上へ揉みあげます。
しばらくすると、膿のような分泌液が出てきます。
何回か繰り返して、分泌液を全部絞りとりましょう。

膿がとても硬くて絞り出せないケースもあるので、その時は病院に行ってくださいね。
注意点は、分泌液が服や皮膚につかないようにすること。
かなり臭いので、匂いを落とすのが大変です。

馬尾症候群

しっぽの付け根を触ると痛がる、しっぽが動かないなどの症状があるときは、馬尾症候群の可能性があります。

特に、しっぽの付け根、馬尾に通っている尾骨神経が傷ついてしまった時に見られる症状です。
家ではどうにもならないので、すぐにお医者さんに連れて行きましょう。

馬尾症候群の原因

馬尾症候群の原因としては、先天性のものと後天性のものが考えられます。

特に後天性の場合、発症原因はしっぽに纏わる身近な事故がほとんどです。

「猫ふんじゃった症候群」とも呼ばれるこの症状にならないよう、飼育時は次の4つの注意点に気をつけましょう。



  • しっぽを引っ張らない
  • しっぽを踏まない
  • しっぽをドアに挟まない
  • お尻に強い衝撃を与えない


猫のしっぽは先端まで骨と神経が詰まっています。
しっぽに衝撃が加わると、それが馬尾に波及してしまうのです。

排泄のコントロールができなくなったり、後ろ足が動かなくなるなどの障害がでるので、しっぽ付近でドアの開け閉めをしないなど、普段の生活でも意識したいですね。

また、その他の注意点として、お尻への強い衝撃も危険です。
猫が着地時に滑るような素材を床に使うのは止めておきましょう。

それから、いくら猫がしっぽの付け根付近を叩かれる事を好んでも、強い力で叩くのはやめてくださいね。

最後に

猫のしっぽの付け根は、大事な神経が集まったとても大事な急所です。
異常に痛がる、急に痛がるようになったという場合は、すぐに獣医さんに見せましょう。

特に室内で飼う場合は、ドアを締める時に猫のしっぽを挟まないようにするなど注意点もたくさんあります。
また、しっぽの付け根を触ったり叩いてもらうことを好む猫も多いですが、くれぐれも強く叩かないで下さい。

注意点に気を払って、優しくスキンシップしてくださいね。

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