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猫をベランダで飼う方法とは?脱走と転落の防止方法と注意点を知っておこう。


猫の飼育に必要なスペースはどのくらい?

www.hatoamihonpo.com

いくら広いベランダやバルコニー付きの物件が増えたとはいえ、本当に猫を飼うのに十分なスペースかどうかは気になるところですよね。
上記の画像のようなケースが正しいのかも気になりますね。
アメリカのNational Research Councilが2010年に出版した「実験動物の管理と使用に関する指針」によれば、猫一匹に必要な空間は、

①体重4kg未満の猫の場合:床面積0.28平方メートル、高さ60.8cm
②4kg以上の猫の場合:床面積0.37平方メートル以上、高さ60.8cm

となっています。
0.28平方メートルというのは一般的な洗面台と同じくらいの面積なので、本当に「猫の額」ほどの狭さですよね。
ここから考えると、ベランダは十分広いように思えるのですが……これはあくまで「実験動物用」の必要最低限の広さ。ペットとして長く一緒に暮らすのであれば、飛ぶ、走るなど身動きができるスペースを確保したいものです。
猫が運動できるような障害物や猫用トイレの設置などを考えると、4畳くらいは必要でしょう。

ベランダには危険がいっぱい



ベランダが猫を飼えるほど十分広くても、いきなりそこで猫を飼い始めることは止めましょう。たとえ低層階であれ、ベランダは猫にとって危険がいっぱいの場所なのです。

脱走の危険

猫は好奇心が旺盛で、外の世界にいつも興味津々です。特に、鳥やネズミ、虫など動くものを見つけた時には、捕まえたくなってすぐに走りだしてしまうでしょう。

一度夢中になった猫は、高層マンションのベランダでも気にせず飛び出してしまいます。

また、交通事故や、感染症にかかる危険も増大しますし、一度も家から出たことのない猫だと、帰り道がわからず永遠に迷子になってしまうこともあるのです。ベランダで猫を飼う場合は脱走防止に注意しましょう。

転落の危険

一般に、猫は高いところに登りたがりますし、着地もうまいので高いところは得意だと思われています。けれども、上の動画(28秒過ぎ)のように助走で滑って落ちてしまう、高所に上ったものの降りられない、という話もあるのが猫です。仮にバランスを崩して落ちてしまっても、足から着地する本能が猫にはありますが、やはり高さに限度はあるもの。

一般に、猫が転落しても大丈夫な高さは三階くらいまでと言われています。

マンション高層階で猫を飼う場合は、ベランダに出す予定がなくても、万が一に備えて転落防止措置を施しましょう。また、低層階からの転落でも、バランスを立て直すのに時間がかかり、命を落とす場合もありますので、十分に転落防止対策をしてくださいね。
ベランダは猫にとって外の世界がよく見える楽しい場所でもありますが、危険がたくさんある場所でもあります。いつもは平気でも、物音に驚いて転落など、事故の可能性はそこら中にあるのです。ベランダに猫を出す予定がなくても、ベランダで猫を飼うなら尚更、脱走防止や転落防止対策をしっかりすることが大切です。

脱走・転落を徹底予防!対策グッズ

時に飼い主が驚くほど「とろーん」と伸びる猫。人間よりもずっと柔軟に形が変わるので、脱走はお手の物です。また、知能もあるので、簡単な鍵あけもできてしまいます。脱走防止・転落防止対策には十分に注意を払い、万全に万全を期しましょう!

鳥よけネット



鳩など、鳥の糞害を防ぐためのネットは、網目が細かく、脱走防止・転落防止に適しています。上の動画(50秒過ぎ)のように、少しの隙間があれば猫は難なく外に出てしまうので、屋根があるなら上から下までピッタリと網で覆うよう注意してくださいね。

網は経年劣化で糸がほつれ猫が通れる程の穴が開いてしまう事があるので、定期的に確認しましょう。ほつれを見付けた時は補修や張替えなどで脱走の原因を作らないように。また、専門の業者さんに「猫用のネット」と伝えれば、素人さんが張るより綺麗に隙間無く網を張ってくれるので安心です。

園芸用のパーテーション

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ガーデニングに使うラティスや、ネットも脱走防止・転落防止対策に使えます。ラティスの場合はバルコニーなど屋根のないところにも設置できますね。ただ、根性で登りきる猫もいますので、ラティスの上部に猫が登れないような工夫をするなど注意が必要です。

100均のパーテーション

penta.sblo.jp

リーズナブルに済ませるなら、100円均一のパーテーションもおすすめです。伸縮するポールと網を結束バンドで結びましょう。小さめのパーテーションなら、ベランダの柵の隙間やお隣さんとの防火扉の間にも使えてとても便利です。

ここにあげた他にも、たとえばベランダの床と柵の合間にはレンガを嵌めるなど、いろいろなグッズが使えます。いずれも、設置するときは隙間がないように注意することと、猫の力で破壊できない耐久性のあるグッズを使うことが大事です。

また、猫にとっては空間の広さよりも高さが重要です。

脱走防止、転落防止になるからといっても、高さのない場所に閉じ込めておくのは相当なストレスになるので止めましょうね。

そもそもベランダに出さないという選択。

猫は一度楽しい経験をしてしまうと、飼い主に鳴いて要求してきます。
ベランダに落下や脱走防止措置が取れない場合は最初から出さない事、これも選択の一つです。

でも、外の空気を吸わせてあげたい、天気のイイ日には日向ぼっこをさせてあげたいと思うのは飼い主心。
そんな時は、ハーネス+リードという手段もあります。首輪+リードは〝もしも落下した〟際には首輪で窒息してしまう危険がありますので、胴に装着するタイプのハーネスでベランダに出し、繋いで置きっぱなしではなく、飼い主さん同伴で日向ぼっこを楽しんでください。

ベランダ飼育の注意点

十分な広さと、脱走防止・転落防止措置をとれば、ベランダで猫を飼うことも不可能ではありません。けれど、現実にはベランダだけで猫を飼うのは中々難しいようです。その注意点をまとめました。

ペット可物件、ベランダは不可?

ペット可物件でも、ベランダは共有スペースとされていてペットが飼えない規則になっていることが良くあります。また、猫の脱走防止、転落防止に使う網や柵が、景観上の理由から取り付けられないことも……。猫をベランダに出す前に、規約などを十分確認してくださいね。
また、集合住宅では物干し竿や防火扉伝いに隣家に行ってしまうことがあります。誰もが猫好きというわけではありませんし、猫アレルギーを持っている方もいます。マンションのベランダで猫を飼う場合は、くれぐれも隣家へと移動しないよう、隙間の対策漏れがないか注意しましょう。

鳴き声という騒音

留守中、猫がどんな行動をしているか知っている方は少ないでしょう。ベランダから急に家に入りたくなって、にゃあにゃあ鳴き続けているかもしれません。戸建てであっても、住宅密集地なら鳴き声はご近所に響くものです。中に入れて、の鳴き声を抑えるには、ベランダの環境を整え、室内は猫のテリトリー外、入れない場所なんだと教える必要があります。一度ベランダで飼うと決めたら、室内に入れない覚悟が必要です。

猫のための環境整備

猫は、体温調節のために暖かい場所と涼しい場所を行き来します。脱走防止・転落防止対策だけされた何もないベランダでは体温調節ができないので、日陰になる場所や、日当たりのいい場所、雨風が防げる場所を作りましょう。どうしても日当たりが良くないのなら、湯たんぽや毛布など暖がとれる物を置いておくのもいいですね。また、室内飼いの猫よりも一人遊びできるものが少ないので、キャットタワーや狭い箱など、猫が退屈しないような工夫も必要です。

最後に

いかがでしたか?ベランダで猫を飼うのは、物理的には可能でも、マンションの規則や隣近所のことを考えると、現実的には難しい場合がほとんどです。もし条件が揃ってベランダで飼うことになったなら、脱走防止・転落防止対策や環境づくりに注意を払って、猫が気持ちよく生活できる空間をつくってあげてくださいね。

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