スクーカムの特徴
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マンチカンとラパーマという2つの品種の猫を交配させて誕生したのがスクーカムです。
マンチカンと言えば「猫のダックスフンド」と呼ばれるほどの短足、でありながら「猫のスポーツカー」とも呼ばれるほどの運動神経を持った猫です。
そしてラパーマと言えば「ワーキングキャット」として害獣駆除をする猫で、ふわふわとしてカーリーヘアーが特徴です。
スクーカムはこの2品種の魅力をたっぷりと受け継いだ猫なんです。
それではスクーカムの体型や身体的特徴、寿命などについて説明します。
スクーカムの体型や身体的な特徴
交配元のラパーマの体型はすっきりとしたセミフォーリンで、マンチカンは少し丸いセミコビータイプです。
スクーカムの体型はセミフォーリン、セミコビー、コビーなどと安定していないようですが、どちらかと言えばマンチカン寄りでセミコビータイプの体型に近いとされています。
平均体重は3.5kg~6kgくらいで、少し小さめの中型です。
とはいえ新しい猫種なので、スタンダードが定まっていないのが現状で、体重にもばらつきがあります。
最大の特徴はマンチカン譲りの短い足とラパーマ譲りのカールした被毛です。
短い足で走り回る姿は何とも愛らしく、おもちゃでついついからかいたくなってしまいます。
また、足は短くても運動能力に優れていて、かつ運動量が必要な猫種でもあります。
短い足でも素早く走ったり高いところへジャンプすることがとても得意というのもその特徴の一つです。
顔は丸くて、大きな丸い目をしています。
眉毛とヒゲは縮れているかカールしていることがあります。
スクーカムの寿命
スクーカムの平均寿命は10歳から15歳くらいとされています。
一般的な猫の平均寿命と同じくらいですが、新しい猫種で現在でも改良が続けられているので、これからデーターなどが新しくなっていくでしょう。
比較的健康な猫ですが、かかりやすい病気やけがに気を付けて平均寿命以上に生きてくれるとうれしいですね。
スクーカムの歴史は?
猫の性格や特徴というのはその歴史と深い関係があります。
スクーカムはスクークムとも呼ばれていて、短足が特徴の「マンチカン」と巻き毛が特徴の「ラパーマ」をかけあわせて生まれた品種です。
その歴史は比較的浅く、1990年代にアメリカで誕生した猫です。
そのきっかけは、アメリカでブリーダーをしていたロイ・ガルーシャが「足の短い巻き毛の猫を作りたい!」という思いから始まりました。
現在ではさまざまなブリーダーの元で繁殖が行われているものの、まだまだ希少価値が高い品種です。
名前の由来は北米先住民の血を引くガルーシャの妻の先祖であるチヌーク族の言語から取られました。
「スクーカム」には「崇高な」、「好ましい」、「たくましい」、「強い」などの意味があるようです。
2006年にTICAが実験的な猫種として登録しましたが、まだ正式な猫としては認定されていません。
小型猫の登録をしているTDCA(The Dwarf Cat Association)や希少種の登録を専門としているRERF(Rare and Exotic Feline Registry)に登録されています。
今後厳しい条件をクリアして、信用のおける血統登録団体に新しい猫種として正式に認定される日が来るといいですね。