チベタンスパニエルの特徴
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獅子のような外見的特徴をもったチベタンスパニエルはそれほど大きくはなく小型犬の部類に属しています。
最近はぶさ可愛いペットが飼われることが多くなっていますがチベタンスパニエルも可愛い姿にちょっとだけ不細工が織り交ざった絶妙なバランスを保っています。
そのため容姿は思わず愛犬にしたくなるような姿をしています。
こうした特徴はチベタンスパニエル独特のものでしょう。
特徴に加えてチベタンスパニエルの体重や寿命など基本的な情報を幾つか挙げていきます。
チベタンスパニエルの外見的特徴
チベタンスパニエルの頭部はドーム状に丸みを帯びた特徴をもっており、鼻ぺちゃの短頭種です。
洋犬でも日本犬でもない独特な雰囲気のある、少しつぶれぎみの獅子のような顔をしています。
また、耳は立ち上がりから折れまがったたれ耳で、ふわふわとした飾り毛が特徴です。
目は離れぎみで、口は上あごよりも下あごが出ているところが特徴です。
個性的な顔立ちは、同じ短頭種であるペキニーズやパグの血を引いているのではと言われています。
体高よりも体長の方が少々長くなっていることが特徴で、豊富な被毛をまとった体からのぞく四肢が若干短く見えてしまいます。
ウサギに似た足先など、その特徴的なフォルムがチベタンスパニエルのかわいらしさを引き立てているようです。
さらに、背中に背負うように巻き上がる尻尾は飾り毛が豊富で、一般的にオスの方が毛が多く、動くたびにふわふわと跳ね上がる様子はチベタンスパニエルならではの特徴といえます。
チベタンスパニエルの寿命・体型
チベタンスパニエルの特徴の一つは体格でしょう。
体高が25㎝で体重が4~7㎏と小さく、体の大きさに対して頭が少し小さめなところが特徴といえます。
遺伝的な病気は比較的少なく、寿命は12~15年ほどと言われています。
それで小型犬の平均的な寿命と比べると数年ほど短くなってしまうことがわかります。
大切な愛犬として家族の一員として迎える場合は少しでも長生きしてもらいたいものです。
病気は少ないとはいえ食事や運動など基本的なところをきちんと抑えてあげたいものですね。
チベタンスパニエルの歴史
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チベタンスパニエルはチベット原産の小型犬です。
名前にスパニエルとつきますが、スパニエル系の特徴はなく愛玩犬です。
英語圏では「ティビー」(Tibbie)という愛称で呼ばれるほか、チベタン・プレイヤー・ドッグ(Tibetan Prayer Dog)との別名もあります。
その歴史は非常に古く、紀元前1000年頃よりヒマラヤ山脈周辺で発展したと伝えられています。
かわいらしい容姿からか王族など身分の高い人たちに飼われていたり、なにより宗教と密接な関係があったとされています。
仏教では獅子が特別な存在とされ、チベタンスパニエルはその獅子に似た神聖な風貌を尊ばれたようです。
寺院では祈祷犬(勤行犬)として、経文が書かれたマニ車(転経器)と呼ばれる車輪を回す役目を持っていたり、山岳部の寺院で高所にのぼり番犬の役目をするなど、チベットの人々の間で愛玩犬というイメージからは想像できないような、特別な意味を持った飼い方をされていたようです。
古くはイギリスで1890年代頃に初めて紹介されたと伝えられ、1980年代頃にアメリカで公認されました。
日本では2015年度のジャパンケネルクラブにおいての登録数は59頭でランキング75位と、頻繁に見かける犬種ではありませんが、特別な歴史を知りその特徴的な愛らしい姿を見れば飼ってみたいと思う方も多いでしょう。